新・信州人倶楽部メールマガジン  ━ 第138号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2021年7月号

 2021年7月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第138号をお届けします。

 梅雨入りした信州ですが、こちら松本地方は雨続きと言うこともなく結構晴れ間も出る天候となっています。小麦の刈り取りを終えた畑もあり、近所のブルーベリー農園では収穫が始まりました。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第14回)

藤 惇(松本市)

鼠穴(ねずみあな)〜「鬼」に続いて「鼠」の名がつく村名があった


 信州に移住して驚いたことのひとつは、とんでもない村名が存在すること。前回は、青鬼(あおに)集落を紹介したが、今回は「鼠」である。北安曇郡松川村の東南端に位置するところに鼠穴は実在するのだ。かつては、鼠穴小学校があり、石碑も立っている。移住者にとっては、とても奇異な地名でも地元の人にとっては長年慣れ親しんでいるいるせいか、なんの違和感もないらしい。さすが、信州である。

 名前のいわれという穴の開いた鼠石なるものがある。ただ、いつごろ名づけられたかといった詳細は不明である。またこの地は、安曇野を見渡せる高台にある。信濃安曇族について研究された坂本博先生(信州大学名誉教授・故人)によれば、まったく違う見解となる。おそらく、古代において九州から移住した安曇族の本拠地がここにあったというのだ。八面大王(はちめんだいおう)は「八女大王(やめのおおきみ)」とも読めることを発見し、この伝説を残して、忽然と消えた信濃安曇族に思いを馳せる。先生は9世紀のころ、奥州征伐途上の坂上田村麻呂と仁科の連合軍によって信濃安曇族は殲滅されたと考えておられた。その著書『信濃安曇族の謎を追う』のなかで、鼠穴について以下のように記述している。

『実は、鼠穴という地名は八面大王事件に関係がある。八面大王一味、つまりネズミ族が隠れていた穴があったので、ここが鼠穴と呼ばれるようになったという。そして八面大王を討伐する仁科・坂上連合軍の追っ手がこの鼠穴を攻めに来る。八面大王は八女大王である。この鼠穴地区は特別に安曇族と関わりが深い。  恐らくアヅミ村の場所はここだろう。「ネズミ」はどこかで「アヅミ」と結びついている。』また、次のように続く。『鼠穴集落は中房扇状地の扇頂部分と芦間川扇状地の扇頂部分を分ける山の突き出しの麓にある。この山頂には、かつて仁科氏の支流である古厩(ふるまや)氏が築いた城があったらしい。そして後世武田信玄に攻められたとき、古厩氏はここに立てこもって防戦したが、力尽きて、滅びたという。ここには縄文遺跡もあれば、弥生遺跡もあれば、また古墳もある。この古墳は牛窪古墳と言うが、はとんど崩壊してしまって、何もない。ただその南にある芦の沢古墳には当時の人たちが暮らしていた痕跡があり、須恵器などの破片が出土したという。』

 そして、次のように結んでいる。『ところで、安曇族が自分たちの中枢地区を鼠穴と呼んだとはとても考えられない。鼠穴という地名はおそ?く、安曇族を抹殺した後、仁科氏がつけた地名だと思える。それ以前は何という地名であったか、大変興味を覚えるが、今のところ見当がつかない。』
「鼠穴」という不思議な地名の由来は諸説あり、血なまぐさい歴史も刻まれているようだ。千年変わらぬ、のどかな田園風景の中にきょうも佇んでいる。


 

 


[鼠穴」の由来とされる鼠石。鼠を「不寝見」とよみ、古城の物見の意味とも



鼠穴集落を通る古代千国街道脇に鼠石は安置されている。傍らに立つ説明板



かつて子どもたちも多く、小学校があった。その記念碑。今は墓地となる



有明山の山麓、安曇平を望む突先に位置する。果たして信濃安曇族の本拠地

 

 

畑の様子

中澤 滋(松本市)

 梅雨ですが毎日雨が降り続けることもなく、降っても午後からが多いので、大体2日に1度は畑に行くことが出来ます。
 収穫はキュウリが主体で、最初に5株植えた「夏すずみ」がたくさん採れます。種を直まきにした神田四葉キュウリはようやく10cmくらいの実ができています。トマトは実が出来ていますが、まだ赤くはならないので収穫はもう少し先になります。種を播いたトマト、茄子などはまだ小さいので収穫はいつになるのやら…。
 サニーレタスやルッコラ、イタリアンパセリなどは適宜収穫しています。イタリア野菜のロメインレタスの「コロッセオ」は今日1つ収穫してみました。サラダや炒めものに使いたいです。

 ジャガイモは植えてからそろそろ110日になるのでの収穫期になります。「インカのめざめ」は葉が枯れたので、もう掘っても良いでしょう。「北海こがね」は少し枯れてきたので、少し後でも良いと思います。いずれにしても梅雨が明けてからの作業になります。

 サツマイモは順調に育っていて、垂直仕立てのための紐くくりを毎回行っています。茄子、ピーマン、ズッキーニは少しずつ収穫しています。オクラはまだ花が咲いていません。インゲンは花が付いているので、これから収穫できるでしょう。菊芋は大きくなり、2mくらいになっています。

 今年も良い感じの畑ですが、今年は雑草の勢いが凄いです。雨が多いせいか先月の終わりに草刈りをしたのに、3日前にもまた刈りました。それでもマキタの電動草刈機の作業なので、刈り取った雑草を綺麗に始末しても1時間位、鎌で刈っていた昔よりずいぶん楽です。

 

 

 


   
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 次回もどうぞ楽しみにしてください。

 

 

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