新・信州人倶楽部メールマガジン  ━ 第139号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2021年8月号

 2021年8月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第139号をお届けします。

 8月に入ってから近所の田んぼでは稲穂が伸びてきました。庭の何種類かのあじさいが咲いています。今年の夏は夜に雷雨が来ることが結構多くて、庭の水やりも楽で良いです。

 そしたら秋雨前線が停滞、線上降水帯による集中豪雨が続いて被害の出る所が全国的に多く発生、松本市でも避難指示が出る地域もありました。

 幸いハザードマップでは私の家は土砂災害の危険性の無い場所で、また梓川は近くの上流・下流にある国交省のライブカメラと水位計をチェックしていて、はん濫の可能性もなく一安心でした。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第15回)

藤 惇(松本市)

信濃安曇族終焉の地か、鼠穴(ねずみあな)周辺の魏石鬼窟(ぎしきのいわや)など


 前回、坂本博先生(信州大学名誉教授・故人)が唱えた松川村の鼠穴は信濃安曇族の本拠地だったという説を紹介した。それを裏付けるように、仁科家に伝わる謎の書(年代・内容の正否不明)『仁科濫觴記(らんしょうき)』には、「八面鬼士大王とネズミ族退治」としてネズミ族=アヅミ族の討伐を子細にわたり描いているという。これによれば、仁科軍は穂高神社付近の原っぱに勢揃いの後、三手に分かれる。追手部隊は大将以下198人。武器は竹槍、斧、鉞で、刀剣弓矢は出てこない。安曇郡では長年安曇氏が郡司として軍事権を握っていたから、濫觴記にいう壮士を武士としてもその数17名と訓練された戦闘員はわずか。これが坂上田村麻呂の従者だった可能性もある。

 濫觴記によれば、岩屋には八鬼が待ち構え、年老いた鬼が「自分の命は惜しくないが、子賊どもは助けていただきたい」と言い抵抗なくお縄になった。しかしこの後、彼らは耳をそがれ、穴に投げ込まれ、生き埋めにされて殺された。その痕跡として、首塚、耳塚…など、あちこちに現存する。どうやら殺害したアヅミ族の亡霊や祟りを怖れて、遺体をバラバラにして埋めたらしい。
 ここに、信濃安曇氏は悲劇的最期をとげた模様だ。「八面大王」伝説は「犀竜・小太郎」民話とならんで、安曇野地方に伝わる伝承として有名。坂本先生は、それが「八女大王(大君)=ヤメノオオキミ」と読めることに気づき、大和朝廷と戦った磐井氏の本拠地が九州八女にあったことから、安曇族のルーツと関連づけて謎解きをしている。また、先生はかつてなかった「安曇族滅亡」という観点から研究をすすめた。
 坂上田村麻呂が主役の東北三八年戦争(774〜812)にあたり、安曇野の人馬や糧食を徴用した朝廷の過酷な圧政に対し、八面大王(安曇氏一族)は住民の生活のため田村麻呂らと果敢に戦った英雄との逆説にたどり着く。こうして、仁科と田村麻呂の連合軍に、信濃安曇族は一人残らず抹殺され、その後この地から、安曇姓を名乗る者がひとりもいなくなったと推察している。

 鼠穴の近くにある「祖父(じい)が塚古墳」は、古墳時代後期6世紀末に築造された円墳で、明治10年に調査のため発掘された。その後、埋蔵品の多くは散逸したが、一部の装具、玉類、銀環、太刀の装具などは、宮内庁書陵部に保管されているという。皇帝級の位の高い王冠の飾りなどもあり、なぜにこの地から、高貴な物品が出土したのか、不思議に思われたに違いない。とりあえず、古代皇族との関連も推測されることから宮内庁預かりになったのだろうか。大胆に推理すれば、6世紀末といえば磐井の乱(527〜527年)の後となる。坂本説によれば、磐井の乱で敗れた安曇族が大挙して信州に逃げたという。それが安曇郡の始まりという。安曇族が信州移住する際に九州からこれらの宝物を携えて来たのではないか? との大胆推理もしたくなる。
 信州古代ロマンの謎解きの面白さは尽きることがないのである。


 

 


「魏石鬼窟(ぎしきのいわや)」は有明山神社の南東側に山越えした斜面に



有明にある「耳塚」の全貌。大塚神社となっている。この地の名称は耳塚



「祖父(じい)が塚古墳」は石室が南側に向かって開いている横穴式の円墳



古墳内部。当時の鼠穴一帯の首長の墳墓と推定(撮影:松川村教育委員会)

 

 

畑の様子

中澤 滋(松本市)

 梅雨が空けてから順調に野菜の生育が進み、キュウリは購入苗の夏すずみが採れ始めてから3週間くらい遅れて直まきした神田四葉キュウリが採れてきました。夏すずみは普通のキュウリですが、四葉キュウリは表面に独特の細かなイボイボがあるので大きくなりすぎると少し食べにくいときがあります。そんなときはピーラーで皮を少し剥いてから食べます。

 毎日沢山収穫が出来るので、親戚など知人に配ったりしましたがどんどん冷蔵庫にたまるので、やはり最後はキュウリの佃煮とピクルスの加工食品にすることです。もうすでに佃煮は6キロくらいのキュウリを消化、ピクルスは9キロくらいだと思います。

 ところでジャガイモですが、早く芽が出たインカのめざめは収量が少なかったです。早くに葉が枯れ始めた影響でしょうか。北海こがねはまあ良くできた方だと思います。

 毎回畑に行く度にサツマイモの垂直仕立ての紐くくりが欠かせません。今は150センチほどになり元気です。カボチャは垂直仕立てはやらないで、通常の方法で地面に這わせています。

 ナスは購入苗の水ナスが順調で、生で食べたりソテーにしたりと活躍しています。種を播いた緑茄子はずいぶん大きくなり、花がつき始めました。これからが楽しみです。ピーマンも良く採れています。

 八丈オクラもだいぶ採れてきました。大きくなってもやわらかなので、含め煮ににするととても美味しいです。


 
地域の情報

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 次回もどうぞ楽しみにしてください。