新・信州人倶楽部メールマガジン
━ 第145号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2022年2月号

 2022年2月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第145号をお届けします。

 寒い日が続いています。先日10日に降った雪は自宅で20cm近くになり、そして13日の夜からは又雪で、今度も20cm近く積もりました。これでシーズン4度目の10cm以上の雪で、雪かきが必要な量でした。

 この時期は南岸低気圧による「かみゆき」が多く、今年は雪が多いようです。それでも今までかなり乾燥気味だったので、庭木の水分補給にはよいことです。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第21回)

髙藤 惇(松本市)

335年前に松本藩内での一揆の首謀者=多田加助らを今日でも讃える

 事件のあらましを「安曇野市公式ホームページ」から以下に引用させてもらおう。
 《この騒動は貞享(じょうきょう)3年(1686)に松本藩に起こった百姓一揆で、「貞享騒動」とも「加助騒動」ともいわれています。貞享とは江戸幕府開府から80年ほどたった頃の年号で、4年間しかありませんでした。時の将軍は「生類憐みの令」で知られる5代将軍徳川綱吉。松本藩主は水野忠直で、参勤交代で留守でした。譜代大名は幕府の御用も多く、藩士を多く抱える必要もあってか、松本藩の年貢は近隣の藩に比べて厳しく課せられていました。即ち70年ほど前に松本藩から分かれた諏訪領や高遠領の村々の年貢米は、当時のまま籾一俵は米二斗五升挽であるに対し、松本藩では米三斗挽に引き上げられたままで、農民は苦しさを堪えて納めていました。=中略=

 重い年貢に加え近年の不作が続き農民の生活は困窮を極めている中、藩はこの(貞享3)年の収納に当たっては、のぎ踏磨き(穂の先にある針のような突起を取る作業)と米三斗四・五升挽を厳命してきました。このような過酷な年貢取り立てに苦しむ農民を見るに忍びず、身を呈して農民を救おうと、多田加助を首領とする同志は10月、中萱の権現の森(熊野神社)に集まって密議し、二斗五升挽の要求等五ケ条の訴状をしたため、14日郡奉行へ訴え出ました。=中略= この突然の大騒動に狼狽した家老達は、鎮圧するためにいろいろな策を講じましたが、農民は聞き入れずその数は増加して万余に及んだといわれています。

 困惑した藩側は16日夜、郡奉行の名で年貢は従来通り米三斗挽としその他の願いは聞き届ける旨の覚書をしたため、集まっている農民に文書を組手代に届けたと告げました。=中略= ところが藩はその後、村々から先に渡した覚書を返上させ、一方江戸へは真相を秘して注進した上、藩主の裁許を得て首謀者とその子弟を一斉に捕縛し、上土の牢舎へ投獄しました。そして数日後の11月22日、安曇郡の者は勢高の、筑摩郡の者は出川の刑場で処刑しました。その刑は磔8人、獄門20人という極刑で、百姓一揆史上稀にみる数でした。加助は磔柱の上から城をにらみ、二斗五升挽を絶叫しつつ息絶えたと伝えられています。》

 一説には、江戸詰であった鈴木伊織という一藩士が加助らへの仕置きに反対。藩主から処刑中止の許しを得て、自ら騎馬で松本に伝達に走ったが、松本に入った付近で乗馬が倒れ、鈴木自身も昏倒したために処刑に間に合わなかったと伝えられている。馬が倒れた場所は「駒町」という地名になっている。鈴木は領民保護の徳を讃えられ、大松寺の墓の傍らに「伊織霊水」井戸が復元保存されている。

 一揆の中心人物、多田加助の地元・安曇野市には、義民を顕彰する貞享義民記念館や、加助らを祭る貞享義民社がある。一方、騒動の「現場」は主に現在の松本市内。28人が処刑されたのは勢高(宮渕)と出川(庄内)の刑場。勢高刑場は現市立丸ノ内中学校付近もしくは敷地内で、校長室には嘉助騒動で処刑された遺体の発掘状況を記した模型がある。ここは松本城を見下ろす高台にあり、敢えて松本城を望む状況で処刑
されたことが分かる。加助は刑死の際に松本城を睨みつけ、その瞬間に天守閣が傾いたという伝承がある。
 
 350年前の百姓一揆の首謀者たちを手厚く顕彰し続ける、この土地柄の民度の高さに驚かされる。全国あちこちで勃発した一揆の首謀者らは闇から闇へと葬られ、その形跡さえ留めていないところがほとんどだ。


 


松本市宮渕の義民塚には多田加助のレリーフ(300年祭記念碑)が建てられた



1950年に丸ノ内中の建設工事現場から発見された遺骨が手厚く葬られている



遺骨を埋葬した塚の傍に義民塚幣殿が建ち、様々な行事に活用されている



処刑に対し助命嘆願に動いた鈴木伊織の墓は女鳥羽川に架かる鍛冶橋の手前

 

種の準備

中澤 滋(松本市)

 今年も野菜の種を注文する季節になりました。今までの店は種類が多くなかったので今年は違う店を選び有機・固定種の種だけを注文しました。とりあえず西洋野菜を含めたミニトマト、ビーツ、レタス2種、ビオレッタという長ナス、スウェーデン蕪、ダイコン、スープセロリ、コールラビ、イタリアンパセリ、そして試しにゴボウも買い、全部で12種類でした。
 次の店は自然農法センターの種にして、トマト、キュウリ、ウリなど10種類を購入、さらに別の店でもオクラなど6点購入し、とりあえず完了。

 種の値段ですが、どこも300円から500円台がほとんどで、キュウリなど10粒で500円と高いものも多く、カボチャはなんと7粒で500円でずいぶん高くなりました。毎年この価格で種を購入するのも負担なので、やはり自家採種にした方がよく、今回はF1(一代交配種)の種は買わなかったので基本的に自家採種でいくつもりです。

 自家採種を続けていくと、育てたその土地にあった元気な野菜になるそうですが、種を取る野菜は出来の良いものにしなければならず、良いものを早めに印を付けて、間違って収穫しないよう注意しなければなりません。後はダイコン、人参など、花が冬越しの春に咲く野菜は、良い株を食べないで残すことも気をつけないといけません。

 全ての野菜とはいかないものの、今年の目標はまず半分くらいを目指すつもりです。また 昨年は畑に2種類播いたキュウリのいくつかが交雑してしまったので、今後は1種類にして年ごとに違うものを植えるか、あるいは10mくらい離して別の種類を植えるなど考えなければなりません。

 さて夏野菜の初収穫を6月くらいに考えると、3月の温室での種まき開始となりますが、この冬は寒いので上手く育てられるのか少し心配です。


 
地域の情報

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 次回もどうぞ楽しみにしてください。