新・信州人倶楽部メールマガジン
    第146号

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2022年3月号

 2022年3月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第146号をお届けします。

 寒い寒いと行っていた冬もそろそろ終わりで、氷点下にならない日がでてきました。

 庭の月桂樹の冬囲いも取り、近々夏タイヤに交換して冬ともさよならです。昨日は久しぶりの雨が降り、今日未明には雷が鳴り雨も結構降ってくれました。最近カラカラ状態だった庭の木々にも良かったです。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第22回)

髙藤 惇(松本市)

335年前に松本藩内での一揆の首謀者=多田加助らを今日でも讃える(2)

 

 3月(2022年)初め、早春賦の歌に出てくるような情景が広がる多田加助の郷里・安曇野市三郷を訪ねた。驚いたのは、貞享騒動に関する慰霊碑や義民会館といった施設、さらには「加助神社」まであって、まさに地元の英雄として奉られていたことだ。300余年も前の百姓一揆の一介の首謀者を、今日まで崇め伝えているところは日本中を探しても見当たらないだろう。権力への反逆者をかくも厚遇する風土は、たとえば安曇族の滅亡と関連するらしい「八面大王」の伝説にもみらるようで、信州人の心の風土を成しているように思われる。

 明治の自由民権運動家、松沢求策がこの地から出現したのも、こうした伝統のたまものかもしれない。松沢求策の盟友で、松本出身の木下尚江らによる中信地方における普選運動は大正時代に全国に広がり、大きな実を結ぶことになる。いまや当たり前となった普通選挙(税金の過多に拘らず誰にも選挙権がある)は1925年(大正14年)にようやく制定される。その少し前、1916年に半井桃水の新聞小説「義民加助」が朝日新聞に連載され、「加助騒動」は全国的に知られることとなった。

 さて、極刑に処された者の中には16歳になる娘がいた。加助の参謀格であった小穴善兵衛の娘しゅんである。当時の習慣では女子が処刑されるのは異例であった。さらに善兵衛の妻さとが正月明けに出産した男児にも死刑宣告が下されたが、翌月その男児が病死し処刑は免れる。騒動の後、2斗5升までの年貢の減免は認められなかったが、元通りの3斗に引き下げられ、ノギ取り作業は免除されることになった。
 
  1725年(享保10年)、松本藩主水野忠恒が江戸城内で刃傷沙汰に及んで改易となり、戸田松平家に移ったのを機に義民の顕彰が始まった。事件発生後50年を迎えた1736年(元文1年)、多田家では加助ら処刑された一族を祀る祠(ほこら)を敷地内に建てた。これが加助神社である。貞享騒動五十年忌の供養塔も地元の人々によって小穴善兵衛の地に建てられた。騒動二百年祭(1880年)に際しては多田家の祠を旧郷倉跡に移し、社殿を造営。その際、多田家以外の義民も合祀された。なお、明治になって水野家から加助坐像と金一封が加助神社に寄贈された。この坐像は騒動後、「加助のたたり」を怖れた元藩主水野氏が作らせて邸内に置いてあったもの。なんとこのとき、水野忠直もいっしょに合祀されたという。
 
 加助の郷里・三郷のあたりはどこまでも広がる田園地帯であった。まさに豊かな稲作地帯。三百有余年前の一揆の首謀者で犠牲者らをいまも厚く葬る人々の温かい血が、脈々と受け継がれていくのだろう。


 


三郷の多田加助の住居跡。豪農だったようで敷地の周りは堀が掘られていた



加助の住居跡の案内板と、「加助のたたり」を怖れ水野が造らせた加助坐像



多田家の敷地内に祀られた「加助神社」には貞享義民の碑が建てられていた



三郷村では「ふるさと創生事業」として1992年に「貞享義民記念館」を開館

 

最近の作業

中澤 滋(松本市)

 菊芋の春堀に2月に行き、二株分収穫。今年は寒いので芽が出るような痕跡はなく、なかなか状態は良いです。一株は茎から雨が入ったので、傷んだイモが有るものの、もう一株は傷んだものもなくかなり良かったです。
 菊芋は知り合いに届けたりして、残りはとりあえずピクルスにします。1度に作るのは大変なので、皮むきをしてとりあえず2.2kg分を作りました。
 
 だいぶ暖かくなってきたので、12日に庭の月桂樹の冬囲いを取り去りました。かなり寒い冬でしたが、月桂樹の葉の傷みもなく、上手く冬を越すことができました。

 さて野菜のタネまきですが、半坪分の小型温室を14日に組み立てて、ネットで注文した有機培養土も同日近くのコメリで受け取ったので、種まきの準備が整いました。

 そして15日、種まき開始です。まず西洋ネギのリーキ、そして玉レタスとリーフレタスを播きます。いずれも苗が小さいので、10cmポットにばらばら播いて、苗が少し大きくなったら植え替えて、その後は畑に定植します。

 昨年までは発芽まで10日以上かかったものがあったので、今年は発芽を良くするためカバー付きの育苗パットを買ってみました。
 今回の種はキットに付いてきたセルトレイは利用せず、種まきしたポットを受け側トレイに置いて、それにカバーを被せて暖かく温室管理します。今年はうまくいくといいです。

 それから用土ですが、種まき用土は肥料分が少なく、発芽以降の生育が良くなかったので、今年は有機培養土をポットの7割ほど置き、その上に種まき用土を置いてみました。これである程度の大きさまで苗が育ってくれることでしょう。

 今月末にはジャガイモの植え付けなので、そろそろ園芸店を覗くつもりです。


 
地域の情報

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 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 次回もどうぞ楽しみにしてください。