新・信州人倶楽部メールマガジン
    第150号

発行:新・信州人倶楽部 事務


〜信州からの便り〜 2022年7月号

 2022年7月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第150号をお届けします。

 例年になく早い梅雨明けでしたが、その後の戻り梅雨もあり体調管理に気をつけたいこの頃です。
 近所のそば畑の収穫が終わりました。庭のシャラの木の花が終わり、バラも終わってしまいましたが、あじさいがが咲き始めてきました。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第26回)

髙藤 惇(松本市)

龍雲山廣澤寺(こうたくじ)と信濃小笠原一族の消長(3)

 誰しも疑問に思うのが、いまは東京都に編入されている小笠原諸島のことである。なぜ「小笠原」の文字が冠せられているのかである。実はこれも信州の小笠原と深い関係があった。この諸島は、文禄2年(1593)、小笠原貞頼(さだより)によって発見されたと伝えられる。貞頼は松本城(深志城)の復活城主・小笠原貞慶(さだよし)の甥にあたるとされる。信州小笠原の血を脈々とひいているのである。

  では、なぜに山国信州育ちが、大海原に船出して探検をしていたかというと、領地の確保であった。『小笠原民部記』によれば、貞頼は永禄7年(1564)に同族の幡豆(はず/愛知県)小笠原氏を頼って三河国に移住した後、宗家(松本)に比べて早い段階で徳川家康に臣従。文禄2年(1593)、文禄・慶長の役(豊臣秀吉による朝鮮出兵)帰陣に際して、「貞頼は数度の戦功にもかかわらずいまだ本地に帰らず、家臣の禄も不足しているだろうから、しかるべき島山があれば見つけ次第取らす」との証文を徳川家康から得て、南海探検の船出を決意したという。この探検によって貞頼は3つの無人島を発見。豊臣秀吉から所領として安堵されている。小笠原村父島字扇浦には、貞頼を祀る小笠原神社が存在する。

 しかし、この小笠原島に人が最初に定住したのは江戸時代後期の文政13年(1830)、欧米人と太平洋諸島民だったという。その後、江戸幕府や明治政府の移民・開拓政策により明治9年(1876)には国際的に日本領土として認められる。大正から昭和初期には、亜熱帯気候を活かした果樹や冬野菜の栽培が盛んになり、漁業ではカツオ、マグロ漁のほか、捕鯨やサンゴ漁などを中心に栄え、人口も7000人余を数えて、小笠原の最盛期を迎えたのであった。

 廣澤寺は小笠原氏の菩提寺として室町時代の1441年に建立された。それから現在まで580余年の月日が流れている。現在の住職・小笠原隆廣氏は31世となるが、その父30世小笠原隆元氏は、駒沢大学の名誉教授でもある英文学の学者である。
 
小生が主宰する松本での市民講座、第52回スタディカフェ(2021年10月31日・あがたの森文化会館)のチューターとしてお招きした。「好きなことをしゃべってください」と言ったら「『諸行無常』について語ろう」となった。「諸行無常とは仏教語で、世の中のいっさいの造られたものは常に変転生滅して、一瞬といえども同じ形を保持することはない」とのこと。「般若心経」の「空」の意味なども解説いただいた。新型コロナ禍のなか、40名ほどの聴衆に来ていただき、ユーモアを交えたお話に、皆、深く聴き入っておられたのであった。
(参考・Wikipediaほか)


 


幕府が文久元年(1861)に、咸臨丸を小笠原島に派遣したころの父島



曹洞宗廣澤寺第30世住職 小笠原隆元師。大本山總持寺顧問でもある


 

畑の様子

中澤 滋(松本市)

 ジャガイモは種芋を植えてから100日目が標準の収穫期だと言います。そこでウイルス病で生育の悪い男爵イモを全て収穫しました。すると全くイモが付いていない株もあるなど、さんざんな収量で7株分くらいの量しかありませんでした。中にはモグラに食べられたものもありましたし…。

 種芋がウイルス病に感染していたための生育障害のようですが、何年か前に同じようなウイルス病のジャガイモがあったときは、それ程収量が落ちなかったこともあります。どうも理由がよく分かりませんが、今回の男爵イモは完全に失敗でした。
 もう1種類のジャガイモ・メークインは順調に育っているので、今月の18日辺りを目安に収穫するつもりです。
 
 キュウリは収穫が進んでいますが、1株だけある須藤キュウリは雄花ばかりで雌花がなかなか付きません。植えてから最初の頃は雄花ばかり、ということがあるようで見ていたら、今月10日に下の方に2つの小さな実が付いていました。これから実が付いてくれると良いです。

 サツマイモは順調に育っています。垂直仕立てで麻紐でくくりながら上に育てていき、大きいものは高さが60cmから80cmほどになっています。これからどんどん大きくなり、最終的には2mほどになります。

 ズッキーニも収穫できています。あまり大きくならない、中型くらいでの収穫を心がけています。

 トマトやナス、ピーマンはまだ収穫できるまでにはなっていなくて、これからです。鳩の被害を避けるために家で種まきしたインゲン豆、ササゲ豆、枝豆などは定植を終え、インゲンはツルが伸び始めた状態です。

 カボチャとマクワウリも定植を終え、カボチャはツルがだんだん伸びていて3mほどになっています。これからの成長が楽しみです。


 

 

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 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 次回もどうぞ楽しみにしてください。