新・信州人倶楽部メールマガジン
    第157号

発行:新・信州人倶楽部 事務


〜信州からの便り〜 2023年2月号

 2023年2月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第157号をお届けします。

 ようやく厳しい寒さが緩んできたような日が続いていましたが、10日に大雪がきました。畑などに雪はまだ残っていますが、主要道路はその後の暖かさで雪が消え車の移動には支障がなく助かっています。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第30回)

髙藤 惇(松本市)

松本城の歴史(4) 天守築造した石川康長が謎の改易、諸説あり
 〜信州歴史フォーラム「松本城はばたき物語」(宮島義和)より〜


 松本城天守および総堀の整備は石川康長の時代(文禄〜慶長)の間に行われたと考えられる。康長は岡田から玄蕃石を運ばせたが、苦情を言った人夫の首を切り、それを槍の先に差して石に乗り、運んだというエピソードがある。ところが慶長18年(1613)10月19日に康長は突然に改易され、豊後佐伯に配流されてしまう。なぜこのようなことになったのだろうか。史料には次のように出ている。

①『駿府記』(江戸時代初期に書かれた書物)
 十月十九日、今日入夜、石川玄蕃頭(康長)、日来不儀露見により、知行没収、大久保長安石見守 縁座……

②『当代記』(元禄年間(1624〜1644)に書かれた史書)
 十月、また信州フカシの石川玄蕃、これも近年大久保石見を語り、知行あい隠すの由にて改易なり、すなわちその身を九州衆に預けらる。

③『慶長年録』(慶長14年か元和9年の記録)
 六月、信州松本城主石川玄蕃、近年大久保石見守と懇切にて、知行に隠田数多これあるにつき豊後の佐伯へ配流、毛利伊勢守にお預け。

 このように、大久保長安(佐渡金山奉行など。不正発覚により幕府より訴追)との関係が指摘され、新田開発した田地を隠し持った罪で改易させられたとするのが江戸時代の通説だったようである。
  
④『中川市郎兵衛書留』(松本史料叢書「中川雑記」)
 「石川玄蕃頭三長は大久保石見守と縁組し、その上居城信州松本の城に天守を建て、本城を石垣にし、城の四方には要害を築き、堀をかまえかたがた申し訳立ちがたく、これによって慶長十八年改易を仰せられ、知行八万石取り上げ、十月十九日八丈島流罪」と書かれていて、改易の理由が松本城の築造にあるとするものである。

⑤『信府統記』
 「石川兼ねて石見守と縁を結び、交わり親しかりし上、城普請の時も公命を得ずして私になすこと多し、領内の在家寺院を壊ち取り、人民を悩まし、塔頭の九輪を取りて鑵子となし、木石を掠め取るのたぐいすくなからず」と、同様な解釈をしているが、もうひとつ別な理由をあげてる。「家老渡辺金内は同職伴三郎衛門という者と出入りありて家中二つに分かれ騒動あり」このようにお家騒動が改易の理由になったという解釈。

 さらに惣堀の東外側にもう一本堀を掘ったと言われます。この堀は完成しないまま康長が改易になったために「捨堀」と呼ばれる。この堀が改易の理由であるという説もある。現在は土塁が残るだけ。勝手に城の普請を行ったために罰せられたということだろうか。

 康長の改易にはまだまだ謎がありそうだ。それにしても、なぜ石高に比して堅固で大きな城を築いたのか? この遺産が現在の松本の観光に役立っていることも事実である。



太鼓門枡形の玄蕃石。石川玄蕃(康長)が岡田から運ばせたという



惣堀の東外側にもう一本堀を掘った。未完のままなので「捨堀」


 

大雪

中澤 滋(松本市)

 2月の10日朝から降り始めた南岸低気圧による、いわゆる「上雪(かみゆき)」は、今シーズン一番の大雪になりました。
 午後2時くらいには20cm程まで積もってきたので、カーポートの屋根の雪下ろしをして道路の雪かきもしました。我が家の敷地は角地なので、縦横併せて30mほどもあるので結構大変です。約2時間ほどで作業を終了しましたが、カーポートの雪下ろしの山は道路側だけ綺麗にして、反対側は山にしたままです。

 午後からの雪はだんだん激しくなり、夕方6時前頃にもう一度カーポートの雪下ろしと、道路の雪かきをしました。この時の雪の量は10cm以上あったと思います。予報では夜10時頃には止むようだったので、午後9時くらいの様子を見たら霧雨みたいな量で、ほぼ止んでいたので一安心。

 翌日は気温が5度を超えてきた11時くらいに作業開始。まずはカーポートの屋根から降ろした雪の山を取り除く作業。上から落としたので固まっているので、雪がしまって重い。それを車がバックできるように隣との境界に積みあげていき、30分ほどで完了。次は道路の雪の除雪です。

 昨日ほどの量ではないものの、湿った雪が重いので、こまめに雪を道路外に。家の周辺道路は南側が梓川の堤防、その手前に空き地があり、西側は農家の小さな畑があるので、そこに雪を置いていくので、市街地みたいに雪の置き場所に困ることはありません。そのため除雪した雪を指定の雪置き場に持って行くこともなく、助かっています。また道路の対面には日陰ができる家もないので、黒いアスファルトがすこし出てくる程度の除雪で、すぐに太陽熱で雪が溶けるので、ここは雪処理に良い立地です。

 次の日の日曜日早朝には源池の井戸に水汲みに行く予定でしたが、幹線道路以外は雪が残っている恐れがあったので、月曜日にしました。


野鳥の餌台の下でこぼれた餌を探すキジバト

 


 

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 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 次回もどうぞ楽しみにしてください。