Iターンネットワーク

新・信州人倶楽部

▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲


第110号

●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●●

長野県各市町村のIターン支援策はこちら

忘年会について

 未だ収束が予想できないコロナですが、12月の忘年会も開催は難しい状況と考えます。次回会報で最終的なお知らせをしたいと思っています。なかなかうまくいかないコロナ渦での集まり、ご理解いただければ幸いです。

 

 
長野 鉄雄

なにかおかしい

 前回のこの場で、非正規雇用の人々が、経済的に非常に厳しい状況にあることを書かせて頂きました。
当然、この状況では国会議員や大臣の皆様も賞与など支給されるはずもないと思っておりましたが、報道によると約300万から400万支給されたとありました。これでは、大臣を名乗る人々がコロナによる国民への経済政策に真剣に取り組めないのもわかります。
もともと、このお金は厳しい状況にある非正規雇用の人たちからも徴収した税金から来るものです。国は財源がないなどと、言っています。本当にそうなのでしょうか。
もし、そうならば国は議員や大臣の賞与を抑え消費税などの一般国民からの税金で補うのではなく、経団連に属するような大企業の約400兆円を超える内部留保の金から出させるべきではないでしょうか。
今、世界が日本が未曽有の危機に瀕しています。大企業にしても、ここで国民のために巨額の支出をすれば、どんなCMよりもはるかにいい宣伝となり、再び収益をあげられると思うのは夢物語でしょうか。
日本はますますおかしくなっているような気がします。

 

中澤 滋

コロナに負けない身体を

 我が家では身体の健康を食事から摂るようにしてて、コロナに負けない免疫力アップのヒントになればと思い、少し紹介してみます。

 まずガン細胞も嫌うというアルカリ体質になるような食材、発酵食品、食物繊維を多く取り入れています。最近では腸内細菌(腸内フローラ)のことがテレビなどで良く紹介されていますが、大腸には約1000種類、100兆個もの細菌が生息しているそうです。健康な人であれば、腸内細菌は善玉菌20%、悪玉菌10%のバランスだといいます。残りの70%は「日和見菌」というもので構成されていて、この菌は良い働きも悪い働きもし、悪玉菌が優勢になると加担して悪さをするそうです。
 これらの菌は互いに密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっていますが、腸内を善玉菌が多い良好な腸内環境を維持することが大事だと言われています。

 さて我が家では2001年のBSE・狂牛病問題発覚から、化学合成物質、添加物など、何が入っているか分からない市販の加工品は、極力買わないで自分で作るようになりました。ソースやケチャップ、練りワサビ、様々のタレ、漬け物、ハムやベーコン、インスタント食品や総菜など、味付けが施されているもの全般です。でも自分で作らない味噌やしょう油、チーズ・ヨーグルトなど乳製品は購入しています。

  料理研究家の横山たか子さん考案の「お酢を使った梅干し」を毎年作り、副産物の梅酢を基本のドレッシングとして利用しています。
 肉類はビタミンの多い豚肉と低カロリーの鶏肉を主に使い、牛肉はたまにしか食べません。
 魚は鮮度の良いものがあれば、何でも買います。丸ものであれば三枚におろしてもらい(アラが出るので煮物・焼き物などの一品になります)、お刺身用に皮挽きをしてもらうか、切り身にしてもらい塩麹にまぶして保存したり、みりんと醤油、砂糖の味付けで保存します。ブリやサンマなど青魚は、フライパンで蒲焼き風がお勧めです。
イワシや鯖などは沢山購入して開きにしてもらい、塩水につけてから屋外や冷凍庫で乾燥、干物として食べたりします。

  豚肉ですが、良く作る簡単料理を紹介します。豚バラ肉や肩ロース肉の500gから700gのブロック肉を購入し、全体に塩を振りキッチンペーパーとラップで密封して冷蔵庫で塩豚にします。2日後くらいから適当な厚みで切り分けて野菜炒めや目玉焼きに、薄切りにしてしゃぶしゃぶ鍋にも利用できます。
 その塩豚の固まり2つをたっぷりの水に入れ沸騰させたら、少し火を弱めてニンジン、セロリ、タマネギなどのくず野菜を加え40分くらい煮ると煮豚の出来上がりです。そのままハムのように食べても良し、甘辛煮、野菜炒め、チャーハンなど様々な料理に使えて便利です。

  鶏の胸肉は観音開きにして一枚を半分に切り、塩麹をまぶして保存します。これをソテーにしたり、蒸し器で蒸し鶏にすると美味しいです。また手羽元も塩麹でまぶしておき、グリルで焼くのが簡単美味、鍋料理や野菜との煮込みにも最適です。

  次は野菜についてですが、腸内環境を整えるため我が家では毎日サラダやみそ汁で野菜を大量に摂るようにしています。サラダにはトマト、アボカドをまず皿に入れます。次にレタス、セロリ、大根、パプリカ、季節によってはキュウリ・長芋も入れ、紫タマネギ、もずくやピクルス等を大きなサラダボール入れ、2日ごとにニンジンジュースの絞りかすも使います。味付けは梅酢がメインで、しょう油少しを加え、2食分の量を作り皿に加えます。全体にオリーブオイルやココナツオイル、えごま油など好みに応じて回しかけます。

  いつも使っている食材の栄養などについても紹介します。
トマトはビタミンC、ビタミンE、カリウムを含むほか、リコピンも多いので活性酸素を減らす働きがあります。毎日のサラダには欠かせません。
 アボカドはもっとも栄養価の高い果実として有名で抗酸化作用のあるビタミンEが豊富、カリウムもバナナの2倍も含んでいるなど、他の栄養素も多いお勧めの食材です。生で毎日食べますが、オムレツに入れたり、ソテーにしても美味しいです。

 パプリカには抗酸化力が高いビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれているので、薄くスライスして毎日サラダに入れたり、炒めもの、グリルで食べます。
 セロリの栄養素ではβカロテン、ビタミンB、C、Eを含むことから抗酸化力を高め、またカリウムも多く含まれています。茎だけ利用する人が多いのですが、葉にも茎以上に栄養が多く含まれており、美味しいので積極的に食べるようにしています。毎日サラダで食べていますが、セロリの栄養素は熱で破壊されることがないので、炒めもの、煮物にも重宝します。

 ナガイモの「ディオスコリン」という成分は、Aソ連型、A香港型、B型のインフルエンザウィルスの活性を抑えるとされ、サポニン、アルギニンなど免疫力を高める成分も含まれています。加熱すると有効成分が壊れるので、サラダに入れるなど生がお奨めです。

 人参はβ-カロテンを豊富に含む陽性の食べ物で、寒い季節には体を温めてくれるため免疫力が上がります。またβ-カロテンから変換されるビタミンAには、皮膚や粘膜を健康に保つ役割があり、胃腸や気管支などの粘膜を正常に保ちウイルスの抵抗力を上げます。 我が家では煮物の他、スロージューサーで人参ジュースを作り、2日に一度くらい飲んでいます。

 健康に良いと言われる黒ニンニクですが、アミノ酸とポリフェノールが豊富に含まれています。 ポリフェノールの強い抗酸化作用は、活性酸素を除去する働きがあり、近年では花粉症などを抑制する抗アレルギー作用が高いことも分かってきました。1日一粒を食べています。

 もずくにはフコイダンが豊富に含まれるので、少量でも毎日撮りたいものです。フコイダンの量は標準的なコンブの10倍とも言われ、抗酸化作用が強いので免疫力アップには欠かせません。お勧めは味付けのない沖縄生もずくで、そのまま生で他の野菜と一緒にサラダに入れて使います。もずくはまた熱に強いので味噌汁などに入れてもオーケーです。

 納豆は最近TVで免疫力を高めると放映されてから、一時品薄になりましたが、毎日朝晩に必ず摂っている食材です。付いてくるタレは使わず、自家製の梅酢で食べています。
 今の季節は他にも、ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、ダイコン、タマネギなど多くの野菜を食べますが、毎日10種類以上の野菜を摂るようにしています。

  調味料ですが、精製された白砂糖・ざらめ糖は使わず、サトウキビやテンサイ糖を使います。
 塩はナトリウムだけとなっている精製塩は使いません。現在は世界の食卓塩からマイクロプラスチックが検出されているので海塩は使わず、ミネラルの多い岩塩・ヒマラヤピンクソルトを粉状にした商品を使っています。
 
  ぬか漬けも毎日のように食べていて、季節によって大根、ニンジン、セロリ、キクイモ、キュウリなど生で食べられるものだったら何でも良いので、良質な発酵食品として重宝しています。数年前に再挑戦して始めた糠漬けですが、昆布と鰹節、いりこを使うことで味が良くなりました。
 
  味噌は健康維持に必要な優良な発酵食品で、毎日摂るようにしています。
 国立がんセンター研究所の調査では胃がんの死亡率と乳がんの発生率で、味噌汁を飲む人と飲まない人との差が顕著に出ています。また味噌汁を一日に2杯以上飲む人は高血圧になるリスクが大幅に下がることが広島大学の研究で明らかになっています。
 さらに2012年に「同じ食塩量でも、味噌からの摂取は30%の減塩効果がある」という共立女子大学の研究論文が発表されています。
 国立がん研究センターが2017年7月、味噌は血圧を下げて脳卒中を防ぐ効果があるとの研究調査を発表するなど、健康に寄与する効果が多くてお奨めです。
 以上、参考になれば幸いです。

 

 

 

メールマガジンから

<第125号/6月号から>

〜「こもれび回廊」の完成〜

高藤 惇

 今月から、当メルマガの連載執筆を拝命した高藤です。
 2008年に横浜から松本に移住しました。人・空気・水・土(作物)に夏の冷涼といった好条件が揃っていて、移住大成功とたいへん満足しています。

  さて、こちらに来て、信州の自然の豊かさとアップダウンを加えた面積の広さに驚いています。毎週のように、あちこちに車で出かけておりまして、小さくても新しい発見が必ずあって、喜んでいます。そうした体験をお伝えしていければと思います。

屋外テラス席を使って、 7月からうたごえの再開!!
 ただ、第1回目は小生がWEB管理やイベントでかかわっている、新村にある茶房「楽蔵ぴあの」のお話です。ここを会場に毎月1回、うたごえ喫茶を開催していましたが、新型コロナウィルスの流行により、3月から開催を自粛してきました。非常事態宣言の解除後も、3密のかたまりのような「うたごえ」を再開する動きは全国的にまったくありません。

 ところで、楽蔵ぴあのでは5年ほど前から、南側の庭を活用して屋根付のウッドデッキを小生が大工となってコツコツ造ってきました。この春に、座席数が約30席の空間=テラスが完成しました。
 「こもれび回廊(SunLightTerrace)」と名づけてお客さんに、庭の景観以外に、そよかぜの外気と木漏れ陽、そして森林浴などを楽しんでいただいています。
 「うたごえ」の再開にはこの屋外テラス席を使えばいいじゃないかとなりました。

●●●

〜畑の様子〜

中澤 滋

 6月に入り、畑の作物も順調に育っています。梅雨入り前は雨が少なく、水が欲しいところでしたが、幸いなことに今借りている畑は必要なときにスプリンクラーによる散水を行ってくれるので、大体の作物には水がそこそこ行き渡っています。でも梅雨に入ってからの雨はさすがに違い、キュウリなど野菜の伸びが格段に良くなりました。やはり自然の雨にはスプリンクラーはかなわない、ということでしょう。

 今年も多くの野菜を垂直仕立て栽培で育てることにしているので、毎日の様に畑に行っては麻紐でイボチクにくくる作業を行っています。今はジャガイモとキュウリの作業が多いですが、トマトやサツマイモの作業も増えてきました。
 キュウリですが、定植後は数本の株でアブラムシが付いたので手で潰して、虫を捕らえる黄色の粘着シートを付けところ、最近はほとんど被害は無くなりました。

 ネギの垂直仕立てですが、板で挟み込むやり方が紹介されていたものの、3.2mで2列のネギの場所に使う資材の購入にしても使わないときの保管方法も大変なので、他の方法を探していました。そして思いついたのが畑の畝間に使っている除草シートでした。50cm幅のシートがあるので、それを使ってポールで倒れないよう固定する方法です。昨年冬前に室を作るときにやった方法を想い出したからで、近々作業することにしました。

 ナスはまだ苗が小さいので、畑に定植するのは少し先になりそうです。 トマトの苗は定植時に数を減らしたものの、大玉が15株、ミディトマトが23株となりましたが、それでも沢山です。 キュウリも40株近くあるので、これからの収穫と大事に食べる方法を今から考えているところです。

  とりあえずトマトはケチャップと昨年作ってアクアパッツァなどで好評だったドライトマトにしようと思います。キュウリは今のところピクルスと佃煮がメインとなりそうですが、昨年の佃煮がまだ沢山冷凍庫に残っているので早くたべなければいけません。

●●●

〜マスク回収箱〜

中澤 滋

 未だに収束が見通せない新型コロナウイルス問題ですが、いわゆるアベノマスクが我が家にも5月末届きました。と言っても不織布のサージカルマスクは花粉症対策などで十分ストックがあるし、今更使いにくい布マスクは使い道が無く困っていました。

  都会のようにスーパーなどに置いてある不要マスク回収箱も無さそうです。何百億とも言われる膨大な税金が使われた、総理による?思いつきの、国民の人気を狙ったマスク配付でしたが、いまさら捨てるのも忍びないし、何と言ってももったいないです。

  そこで松本市の社会福祉協議会に問い合わせしたところ、そのような回収箱は置いてないし市の関係するところでも聞いたことがないそうです。それでも持参していただければ仕事で訪問している施設などに配ることは出来るとのことで、今度近くに行ったときに渡そうと思っていました。そしたら6月12日の中日新聞に、松本市の35地域にある「地域づくりセンター」に11日から回収箱を設けた、との記事がありました。センターは近くの梓川支所にもあるので、近々持って行くことにしました。よかったです。


<第126号/7月号から>

〜最近思うこと〜

だるちゃん

 昨日からキューリが収穫できるようになりました。そのまま味噌をつけてかじったり、さっぱり漬物にしたり、三杯酢にして食べます。先日、田んぼを作らなくなった後に菜の花を植えて、きれいに咲いた後枯れてきたので一斉に主人が刈って私が束ねました。 そしたら近所のねえさん(奥さんを皆が姉さんと呼ぶ)が種が欲しいというので少し分けました。「種を大事にする。育てる、増やす。」農家の人の豊かさ、ほんとの贅沢さがここにあります。

  そういえば、あの花豆も去年のとっておいた豆を植えたんだなぁと思い、感慨深いものがあります。もし、私が一人になったら何も無い荒れ野原になる?どうしようかなと悩みます。しかし取り越し苦労をしても何も生まれないので一つづつ気に入ったものを植えて勉強していくのだと思います。73の手習いです。

  そして畑で少し主人の手伝いをするたびに近所の奥様方と話ができます。
天気か健康か野菜など何でも明るく話せると、その日は大安かと思います。今まで会社と家の往復のみがほとんどで近所の方たちは 馴染みがなかったのです。美麻内では孤独だとずっと思っていました。

  それでも新・信州倶楽部の人達のいろいろな農作業の体験等の文を見て、私も何とかしたいと思うようになりました。農業は幾何学、化学、科学、生物、土木の世界なんだなあと思いました。今、元気なうちにできることを勉強していきたいです。
 それから、今年は信濃木崎夏期大学の講習が中止となりました。残念でした。

●●●

〜信州漫遊記(第2回)〜
麻績の名刹「福満寺」に出会う

高藤 惇

 麻績村とは読んで字のごとく、麻の栽培と深い関係がある。一説によると、古代に朝鮮半島の高句麗あたりから、麻を栽培する集団が移住した場所という。戦前まで、麻は信州の重要な物産で、養蚕とともに山国を支え、繁栄をもたらしてきた。近年、町村合併が進んだが、筑北村と同じ東筑摩郡同士で、両村も合併すればいいと思うのだが、そうなっていない。いろいろ事情はあるのだろうが、どうやら麻績の人々は、かなり誇り高いのではないかと感じる。

さて、麻績を代表する名山といえば聖山(1,447m)で、形がまろやかな台形をしていて、裾野が広大にひろがる。観る角度によっては巨大な船のようにも見える。美しい。まさに、聖なる山の雰囲気。驚いたことに、山の周辺には36もの寺院が建っているという。山岳宗教都市を形成しているともいえる。

  ことしの6月、聖山の南麓を信州新町から麻績に向かって車で走っていると、ナビに「寺」という地名が現れた。なんだろう?と、脇道に入って行ってみることにした。しばらく、ぐねぐねとした狭い道を聖山に向かって登っていくと、忽然と大きな寺院が現れた。なんと寺名が「福満寺」フクマンジとはなんと縁起のよい響きだろう。観光案内には、筑北村の岩殿寺は火渡りの荒行が有名でよく紹介されているが、福満寺は聞いたことがなかった。

  布光山・福満寺(天台宗)のご本尊は薬師如来。つまり、病気の治癒を祈願する目的があり、新型コロナ渦に喘ぐ当世にぴったりのお寺だった。なんと、木造薬師如来及び両脇侍像、木造毘沙門天・不動明王立像は国の重要文化財に指定されているという。このようなお寺に導かれたのも何かの縁と感じ、丁重にお参りさせてもらった。

 

  松本藩の史料『信府統記』(江戸時代に編纂)によれば、福満寺は7世紀に役行者小角が開基。9世紀半ば(平安時代)に天台宗元祖最澄の直弟子、慈覚大師が建立したのだという。小角は、戸隠の岩殿で修行中に麻績聖山から薬師如来が現れたことから、この地に修験霊場を開いたという伝説も。慈覚大師が東国巡回で麻績郷に立ち寄ったときに道に迷ううちに薬師如来の霊光に導かれて聖山中腹に到達し、そこに天台密教修験の霊場をつくり福満寺を建立したとか。

  布光山という山号は、役行者も慈覚大師もともに薬師如来の光に導かれてこの地に霊場を築いたということから名づけられたとか。国重文の仏像は、保管庫に納められていて直接拝むことはできなかったが、平安時代からつづくこの山深い古刹を訪ねるだけで、何かご利益を得た気分となった。ちなみにこのお寺は、山形村の清水寺と同様に、檀家は1軒もないとか。つまり周辺の村人全体でお寺を千二百有余年も支え続けてきた。こうした信州人の温かさと信仰の深さには心から敬意を表さざるをえない。

●●●

〜簡単にできる蟻の駆除〜

中澤 滋

 原発事故以降とても参考になるので読んできた元東電原子力技術者、現医師のツイッターとブログ「院長の独り言」ですが、コロナ関係でも参考になることが多いので見ていました。先日院長のツイッターで、家にある物で簡単に蟻を駆除できるという情報を目にしました。

  それは、どこの台所にもある砂糖と重曹を適当(1対1くらい)に混ぜ、ペットボトルのキャップなどに入れて、アリの通り道におきましょう。巣に帰って、「えさ」を食べると昆虫は、体内で二酸化炭素が発生して死んでしまいます。混ぜられるとアリには区別がつきませんから、もう近づかなくなります。というものでした。

  早速関連情報を検索していくと、アリ駆除なら「アリ駆除navi」というサイトにたどり着き、いろいろためになる情報が載っていました。
重曹を使った駆除方法の説明では、蟻は食べたものをギ酸で消化するので、そのときに重曹と化学反応を起こし体内に二酸化炭素が発生、そのため死んでしまうそうです。でも、ただ重曹だけを置いても食べてくれないので、粉砂糖と混ぜて美味しい餌にするのがいいとのことでした。

  しかし粉砂糖はパウダー状なので、重曹もパウダー状のものが良いと考え、いつも食用で重曹を飲んでいるものを使ってみることにしました。薬局で購入する化学合成重曹は味が不味くてざらざら感もあったので、キメ細で味も良い天然石からつくった「天外天シリンゴル重曹」をアマゾンで購入していました。このサラサラな重曹と粉砂糖の相性は抜群だと思います。

  またこのサイトでは熱湯で蟻の巣自体を駆除する方法など、専門業者ならでは話が載っています。なかなかためになる情報なので皆さんご覧になっては如何ですか?

●●●

〜野菜作り〜

中澤 滋

 畑の様子ですが、2種類30本以上植えたキュウリは順調に育っています。定植後は何本かの苗にアブラムシが来たので手で潰して、さらに黄色の粘着シート10枚ほどで虫を捕獲するようにしたので、現在はアブラムシは皆無になっています。

  うどんこ病はすこし出ている葉がありましたが、たまに葉を切り取り畦の土に返すようにしています。そうすると土壌のうどんこ病を分解・退治する菌が出て来て、今後の野菜の病気が軽減できるそうなのです。昨年は納豆菌のスプレーで対処しましたが、このやり方がいいとなると自然の仕組みの面白さを感じます。

  我が畑の野菜は皆遅くに苗を定植したので、今収穫しているのはキュウリとレタスです。ただ聖護院キュウリは首の部分に若干苦みがあり調べてみると、やはりそのような傾向だとのことでした。種の入っている近くまでカットすると問題ないことが分かり、皮を剥いたりして対処しています。これから順調に出来てくると味が変わるかもしれません。須藤キュウリは自家採種で育てた物なので、生育旺盛で食味も問題ありません。

  始めは成長が遅かったサツマイモもどんどん大きくなり、毎回伸びたつるを麻縄でくくるのが結構大変です。トマトの収穫はもう少し先になりそうです。

  ネギの垂直仕立てですが、前回書いたように50cmの除草シートを折り曲げて固定する方法でやってみました。シートはネギ全体をイボチクを支えにして囲い込み、たるんだところは園芸用のクリップで留めました。解説書にはネギが伸びたら枠を高くするとあったので、二つ折りにしたシートを上にずらして固定すれば簡単に出来ます。これで土寄せをしなくても軟泊部分のあるネギが作れそうです。

<第127号/8月号から>

〜信州漫遊記(第3回)〜
小笠原氏の夢の跡・林城を散策

高藤 惇

 8月11日、コロナ禍に揺れる酷暑の下界を離れて、松本市里山辺にある林城・大城跡を訪ねることにした。林城は松本平の東の端、薄川の上流から南に位置する山群の頂にある。歩いて登ることを覚悟していた。が、山上まで続く、車がやっと通れる曲がりくねった道があった。麓の橋倉集落から約10分でたどり着いた。

  城跡といっても石垣やお堀、建物が残っているわけではない。土塁や柱の石、井戸跡などから往時を偲ぶことができるだけである。涼やかな風が赤松の林を通りぬけていく。まさに「夏草や兵どもが夢の跡」(芭蕉)の句がぴったりの風情であった。

  この城は、室町時代に京都からこの地に守護として派遣された小笠原氏の居城。当時の典型的な山城のため国史跡にもなっている。松本平を支配した小笠原氏の一大拠点として栄華を誇ったことだろう。本丸があったと思われる頂上の平地からは、いまは松林が邪魔をしているが、眼前には、北アルプスの威容と広々と開けた松本盆地が見渡せる。まさに絶景である。

  お城のいわれ書によれば、長禄3年(1459年)小笠原清宗によって築かれたとも云われるが定かではないらしい。そして、天文19年(1550年)武田信玄が侵攻。この時、小笠原長時および城兵は逃亡し、落城。武田氏は松本平の拠点として村井城を築いて林城攻めに使ったという。林城攻略後、武田氏は深志の地に平城の松本城を築くのである。

  小笠原氏の大城、小城の城跡の南側には広沢寺がある。ここは、小笠原氏の菩提寺として引き継がれ、いまもその子孫たちが全国から墓参に訪れる。城下の林集落には町割、侍屋敷の名残をとどめているという。

●●●

〜野菜作り〜

中澤 滋

 畑ですが毎日のように出かけています。朝の涼しい5時くらいに畑に到着するようにして、収穫と垂直仕立ての麻紐でくくる作業をしています。キュウリ、ズッキーニ、インゲン豆がメインで、トマトはまだ赤くならず、ナスは植えたのが遅かったのでまだ実が出来ていません。

 オクラはようやく採れ始めましたが、白オクラという品種ですが、あまり生育が良くありません。ジャガイモは植え付けから100日の7月25日が目安でしたが、梅雨が長引いたので8月5日に収穫しました。シェリーはまあまあ良かったのですが、キタアカリは極端に大きいものと小さいものが混ざる状態で、均等な大きさにはなりませんでした。近所の人のジャガイモも同じように丁度良い大きさが無く、大きすぎるものと小さすぎるものができた、と言っていました。長雨の日照不足の影響でしょうか?でも香りも味も良いので良しとしましょう。

 サツマイモは元気に育っていて毎回の紐くくりが大変です。カボチャですが昨年垂直仕立てでうまくいかなかったので、今年は垂直仕立て栽培の本に同じく推奨されている、真っ直ぐ直線的に這わせるやり方取り入れてみました。結果、成長は良さそうです。

  キクイモは肥料もないのに相変わらずぐんぐん育っていて、今年も沢山収穫できそうです。ルバーブも元気で、女房が加工に追われています。サラダにしてみたものの、かなり酸っぱいので、ジャムやシロップ以外になかなか使いこなせていません。


  先日垂直仕立て栽培のネギの除草シートを、写真のように高くしてみました。二つ折りの手前側のシートをたくし上げて50%ほど高くしました。シート上部はクリップで留めてるので光を遮ることが出来ています。

 



編集後記


 8月中旬から野菜がたくさん採れるようになったので、いつものようにキュウリ3kg程でピクルスを計4回、同じく甘辛の佃煮も3kgで4回作りました。たくさん採れるようになったトマトは3kg使ってケチャップを計3回作り、ドライトマトは一度作りました。でも強風で青いまま落ちるミディトマトが多いので、今度ピクルスにしてみましょう。

 そろそろキュウリは終わり、ぬか漬けはナスやズッキーニと変わってきました。オクラも試しましたが、余り美味しくないのでパスでした。 

 バジルはたくさん種を蒔いて畑に植えてありますが、たくさん作っても余り使わなかったバジルペーストは今年は作らず、もっぱら洋風料理の時のアクセントとして使っています。いつも重宝しているしその葉ですが、畑にこぼれた苗を8月に見つけ利用できるようになりました。

 ネギは先日初収穫、白い軟白部分も長く立派なネギで、その美味しいこと。畑があるのはつくづく幸せだと思いました。(中)

 

●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●●

会報目次

みんなで発信おたより紹介今までの活動の紹介新・信州人倶楽部に興味のある方へ
TOPページ

●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●● ●●●


Top 234-60


ANAショッピング案内