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新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第18号

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〜越前大野だより〜

佐藤 明

 新・信州人倶楽部の皆様、ご無沙汰しておりますが、お元気でお過ごしでしょうか?早いもので私たち夫婦が信州を離れて福井県大野市に移住してきてから、1年余りが過ぎました。

 ここ大野は、福井市から車で30分ほどの山あいに位置する人口約4万人の静かな城下町です。飛騨高山と同じく、織田信長の家臣だった金森長近によって開かれ、碁盤の目のように広がる古い町のたたずまいから「北陸の小京都」と呼ばれています。

 この町のもう一つの特徴は、豊かな地下水に恵まれ、ごく一部の地域を除いて市内に上水道が存在しないことです。日本百名水に選ばれた「御清水」(おしょうず)をはじめ、町のあちこちに湧き水があり、各家庭では自家用ポンプで地下水を汲みあげて水道水として利用しています。(我家もそうです。)
名水の里ということで、古くから醸造業(酒・みそ・しょうゆ・酢)がさかんな土地柄です。

 アルピニストでにぎわう夏の松本駅の様な活気とは無縁の、昭和30年代にタイムスリップしたかの様な、本当に静かな町ですが、市内のどこからでもながめられる山上にお城のある風景は不思議に心がなごみます。
さて、私たちの仕事ですが、私は清酒醸造元に、妻はワイン工場にそれぞれ勤務しております。
夫婦そろって醸造業(日本酒とワイン)にたずさわる事になったのは何の因果か、という気もしますが、それぞれに忙しい仕事を楽しんでおります。

 この1年、過ぎてみれば早かったな、という気がしますが、見ず知らぬ土地でとまどう事もありました。特に初めて経験する日本海側の雪の量には本当に驚かされました。蔵仕事で疲れた体での屋根の雪下ろしも初めての体験でしたが、結構しんどいものがありました。妻は妻で慣れぬ雪道の運転に毎日緊張の連続だった様です。また、なかなか顔を出さぬ太陽と乾かぬ洗濯物にヤキモキしたり…。それでもその分だけ春の到来への喜びは大きかったです。緑が輝いて見えました。

 まだまだこちらの事には不案内ですが、時間をつくっていろいろ歩き回ってみたいと考えています。
松本から国道158号線を真っすぐに走ると、この町にたどり着けます。(4時間半ほどかかりますが…。)
何にもないところですが、皆様是非、遊びにおいで下さい。



〜身近な山歩き〜

“美ヶ原”

M.S.

 美ヶ原の特徴は、一つはその優れた展望であり、も一つは豊富な高山植物を見ることができることだろう。

 6月下旬〜7月上旬にかけてのつつじの頃の、高原一帯を鮮やかなオレンジ色に染め尽くすスケール雄大な景観もいいが、8月上旬から咲くヤナギランの可憐さは、心をうつものがある。背丈1メートルぐらいの穂先に淡紅色の花を纏い、涼風にそよぐ姿は怪しい美しさを醸し出す。そこかしこに群落を形成しているが、同じころ咲き始めるマツムシソウと一緒に目を楽しませてくれるだろう。必見の景色だ。
そして秋10月中旬、高原の上に立つと澄み切った空気の彼方に、新雪をいただいた北アルプスの峰々を一望におさめることができる。北は白馬から、南は乗鞍岳に至る100キロを越える大景観は、雄大という言葉そのままである。若き日、初めてこの高原に立って北アルプス連峰を見たときの感動が蘇える。登山及び散策のルートはいくつかあるが、ここでは一番楽なドライブ・アンド・ウォークのコースを書いてみたい。

 国道254号線を松本方面から北上し、松本トンネルからの道と合流するすぐ先の右手に、松本浅間カントリー倶楽部入り口の標識がある。そこを入れば、あとは道なりに登るだけ。途中、美鈴湖・武石峠を通り、30分前後で王ヶ頭直下の大きな駐車場に着く。
花の見所は、その途中にある“思い出の丘”あたりからずーっと続いているので、好きな所で楽しめばいい。

 北アルプスの展望は、“思い出の丘”の駐車場に車を置いて7、8分登った展望台から見るのがベストだろう。そこはシーズン中でも訪れる人も少なく、ゆっくりと大景観を味わうことが出来る。

<参考資料>
・道路は、勿論全部が舗装道路。
・カントリー入り口から先は、一本道だし標識もあるので迷うことはない。
・頂上の駐車場には、立派な売店があり軽食もとれる。




第14回例会報告


第15回例会のご案内



〜言葉の散歩道〜

“じっと”

M.S.

 この言葉は、一般的に(特に東京地区では)じっと見つめるとか、じっと考える、など静かな動作を表現するものと理解していました。ところが、この地に住んでみてどうも様子が違うことにあるとき気が付いたのです。

 それは、アルバイト先で雑談していたとき、そこの館主夫婦のことを“あの二人は、朝からじっと喧嘩しているんだよ”という言い方を耳にしたからです。“じっと喧嘩する”って、どういう事なんだろう? ものも言わずに、睨みあっているんだろうか。そうだとしたら、すさまじい状況だな、なんて何も知らない私はびっくりしながら話を聞いていました。その後、何回かこの言葉を聞くうちに“じっと”という言葉は、「いつも」という意味に使われていることを知り、一気に謎が解けたわけです。

 次回は、「メスキータ」について、書いてみたいと思います。


〜おいしい味を、少し〜

中澤 滋

 複数の会員の薦めもあり、松本駅前の東急イン1階のレストランを訪ねてみました。もう10年以上も前に一度入っただけで、あまり印象には残っていませんでしたが、手軽なランチで最近の味をきいてみることにしました。

シャングリ・ラ

 まず「たばこを吸いますか?」、と聞いてくれて禁煙席に誘導してくれたのが良かったです。近くのホテル、ブエナ・ビスタの中華料理には昼時よく行ったものですが、オープン当時と比べて最近味が単調(何を食べても同じ味付け)になったことと、たばこの煙がいやで足が遠のいています。ホテルであれば食事やワインをたしなむ場所での、おいしさが半減する煙害への配慮をして欲しいものです。

 さて、和食ランチはオーダーするとすぐにお茶が出てきたのにも好感が持て、鳥のから揚げ、お刺身、はんぺんのチーズ焼きなど5品と品数も豊富。味もそこそこで満足、みそ汁が少し濃いめでしたが、まあこんなものでしょう。

 洋食ランチは、カボチャのポタージュからエビフライ、クリームコロッケなどのメインにソーセージのドリアが付きました。ドリアがちょっとしつこかったのですが、デザートとコーヒーが付いてくるので満足。

 いずれのランチも味はまともで、他店の油の臭いが鼻につくボリュームだけある 1,200円程度のランチよりは絶対お奨めです。金曜日(バイキング)以外は毎日、日曜日もやっているので、松本駅前周辺で「何を食べようかな?」と迷っているときは試してみてください。

 


編集人から

 信州に来てから10年以上も行っていなかった登山。前日は登山靴を物置から出して陰干しをし、オイルで手入れをして履いたのですが、重い、重い。当日は皆さん軽快な靴が多く、トレッキング用の軽い靴がうらやましく思えたものです。久しぶりの運動でしたが、ゆっくり話しながらの登山で、翌日もこれと言って痛いところもなく、一安心。とても楽しかったです。

 ところで昨年の総会の後、県企画課の方を交えた懇談会があり、そのときの意見が反映?された冊子が届きました。参加された皆さんに配りたいのですが、とても立派で重い本なのです。毎回例会に持っていきますので、少しづつお持ち帰りいただこうと思っています。

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