Iターンネットワーク

新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第25号

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「リピートあり」or「リピートなし」?

白石 美智子

 私達が再び信州人になって約5年経ちましたが、今でもガイドブック片手によく出かけています。温泉めぐり、美術館めぐり、高原や渓谷の散策etc. etc.…。そしていつも期待通りで、「リピートあり!」ということになります。

 たとえば別所にある「無言館」に「見返りの塔」、それから春の高遠の桜など。他にも時間をかけて、もう一度行ってみたい所は枚挙に暇がありません。また、あちこちを廻っていると口コミで素敵な所を教えてもらったりもします。そして、それらの場所をいろいろ探検するのも楽しみです。
その中で私達の大好きなスポットの一つに高瀬ダムがあります。いつも訪れるのは紅葉のときで、高々と積み上げられた石垣に映える朱色は息をのむ美しさです。それは、どこのガイドブックにも載っていない私達の内緒の風景です。とはいっても信州に来た人たちにはどうしても見せてあげたくて、連れていってしまうので、内緒でもなんでもないのですが…。
でも、なぜかグルメ関係ではほとんど「リピートなし!」になってしまいます。これは私達の味覚が、ガイドブックのそれとかけ離れているってことでしょうか?

 松本で評判の中華料理屋さんに行ったときのことです。サービスは悪いし、肝心の味も独特のクセがあり、ちょっとがっかり。別のお店の場合は、楽しみにして行ってみるとなんとそのお店がつぶれていた!ということもありました。そんな「リピートなし!」のお店が多かったのですが、最近では行きつけのおいしいお店が少しづつ増えてきて、楽しんでいます。

 私達は縁有って20数年振りに信州に居を移しました。20年前も、そして今でも思うことは、これからの季節がやっぱり一番信州らしい、ということです。季節の折り目がはっきりしていて、初秋、晩秋、そして冬将軍の訪れへと、移って行きます。信州に暮らし始めて、寒い季節を迎える時のちょっとはりつめた気持ちも、なかなか捨てがたいものになりました。

 毎年相談して決めたかのように、順々に自分達の一年をしめくくる落葉樹たち。そして私達が北アルプスの峰峰を眺めるのもこれからが多くなります。真っ青な、吸い込まれそうに澄み切った空、白く光り輝く雪化粧した常念岳や蝶ケ岳など。そんなときいつも思うのです、「リピート大正解!!」、信州に来てよかったと。


第20回例会報告

◆◆大鹿村探訪◆◆

中澤 滋

 天気は晴。松本市の合同庁舎に予定通り11名全員集合し、車4台に分かれて一路高速で大鹿村を目指しました。松川インターで降り一般道を走り、しばらくすると山合をぐんぐん上っていきます。崖を削った道路では、だんだんと落石も目立つようになり、いかにも秘境の地というような感じになってきました。

 しかし松本周辺のように相手の車を待たずに突っ込んでくる下手くそな車は少なく、適当な場所で待っていてくれるなど、地元の人のマナーの良さに感心しながら走っていきました。

 大鹿役場を過ぎてしばらく行ったところの観光案内所でしばし休憩。バーベキューをするなら、夕立神パノラマ公園よりも奥のキャンプ場のほうがいいのでは、と教わり出発。公園に着きましたが、すごい熱さと登り坂に道具を運ぶ気力も失せ、水場もないことからキャンプ場を目指すことにしました。山道をさらに上って到着した場所は、こんもりした誰もいない静かな森の中のキャンプ場でした。

 さっそくバーベキューの準備をし、皆で乾杯、材料が焼け出してからはそれぞれ食を堪能しました。おなじみになった?中澤家特製のたれが結構好評で、バーベキュー幹事としてはホッと、一安心でした。

 皆さん適度にアルコールも入り、リラックスし会話に花が咲きましたが、見所が多い大鹿村のこと、適当に切り上げて(それでも時間オーバーでしたが…)次なる訪問場所のパノラマ公園に行くことになりました。そこでは、大鹿村に移り住んで活動している人達の集まりと交流することも計画していたのです。しかし我々がかなり遅れたため、数人の方にお会いしただけで、ミーティングということはできませんでした。しかし、その展望台から見る光景はまさに信州のチベット、という感じで山々の大きさと標高の高さを感じさせるものでした。

 そこからは各車ごとに別行動とし、構造線博物館、宗良親王(後醍醐天皇の第八皇子)ゆかりの史跡、手作りチーズの牧場など、それぞれ思いのコースを取ることにし、ここで解散としました。それでも乗り合いの関係から、待ち合わせの必要な2台の車は無事松本合庁で再会できました。

 ところで今回会員以外の参加者として、名古屋大学の学生さんが同席しました。彼女は卒論として、Iターンする人達の行動原理みたいなものを選び、Iターン者の方にインタビューするため信州に滞在していたものです。小柄な子でしたが若いのでしょう、バーベキューではなかなかの食べっぷりでした。 

 ということでその後、何人かの会員にはインタビューに協力していただきました。ありがとうございました。彼女の卒論がある程度まとまったら、「よりましょ」用に原稿を提供してくれるそうですので、ご期待を。


第21回例会のご案内


会員紹介


〜ちょっといいお店〜


中澤 恵子

 最近良く利用している、ちょっといいお店があります。松本の美容院「SOLANO」とネイル&フットサロンの「NAILWORKS」です。

 前に利用していた松本の美容院がなくなり、困っていたときにちょうど伊勢町通りに新しくできた美容院に行ったところ、都会的でとてもいい雰囲気のお店でした。しかし前に担当していた美容師が独立したというので、そちらのお店に行き始めたのですが、それほど満足できるお店でもなく、なんとなく利用し続けていたのです。ところがあるとき薦められた新しい薬剤が自分の髪に合わなくて、さんざん髪を痛めてしまったのです。そのお店にクレームしても髪は元に戻らず、悩んでいて思い出した美容院が「SOLANO」でした。痛んだ髪をカットせずに上手にケアしてもらい、月を重ねるごとに健康な髪になり本当に満足しました。そしてこのお店の利用は現在も続いています。個人差の大きい髪質を見極めて、適切なアドバイスをしてくれるこの美容院では、いろいろ専門的なことを訪ねてもすぐに的確なな答えがすぐに返ってくるので、「まさしくプロのお店」といつも感心しています。

 先日も「最近は、お店の宣伝をしないのですか?」と聞きましたら、「過大な宣伝を控えて、いつも利用してくれる人を大事にしたい」と笑顔で答えてくれたオーナーにとても好感を持ちました。


〜おいしい味を、少し〜


中澤 滋

 今回の記事のため長野市のフランス料理店、松本地域のそば屋、そして洋菓子店を候補に選んだのですが、残念ながら紹介できるお店がありませんでした。そこで今回は自分で作るおいしい味、ということで8月25日付日本経済新聞に掲載された、生ゆばの作り方を紹介します。

生ゆばの刺し身

 この分量でゆばが8枚から10枚くらいできます。大事なことは決して沸騰させないで根気よく待つことです。したがって全部できるまで、4、50分かかります。

 出来上ったゆばを食べて見ますと、市販の生ゆばにある臭みみたいなあくがなく、フレッシュな感じの甘さとゆばの柔らかさが口の中に広がります。大豆のほのかな香がするのも自家製の特長で、京都のゆばにも勝る格別な味だと思います。
もちろん素材はお薦めの下島豆富店のものですが…。

 

編集人から

 最近、気象庁の天気予報が気になっています。前日の夜10時と、次の日の朝5時のニュースの予報が大幅に異なることも多く、数時間のことなのにどうなっているのでしょう。大金をかけて収集するデータに加えて予報官の感?という手法の問題なのかもしれませんが、困ったものです。しかもおわびの言葉もなく、淡々と原因を説明するだけなのです。プロならそのくらいなぜ分からないのか、と思うのですが…。反省なき役人と同じ人種なのかもしれません。

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会報目次

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