Iターンネットワーク

新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第68号

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〜忘年会報告〜

M.S.

 今年の忘年会は、小学校1年の息子と一緒に参加させていただきました。
忘年会に参加するのは、数年ぶりでした。久しぶりにビンゴが復活したとのことでしたが、やはりこういった娯楽的な催しがあると楽しいですし、盛り上がります。
 景品は、事務局の方々が予算の中で知恵を絞って揃えてくださったもので、かわいい鉢物や、生活雑貨などもらって嬉しくなるようなものでした。わが家の景品はというと、クリスマスにピッタリのポインセチアの鉢でした。
 宴会後、泊まりの人や、まだ時間が許す人には部屋での二次会もありました。こちらでも事務局の方が、お酒やおつまみを用意してくださり、私達は呑んで喋って唄って、とにかく至れり尽くせりでした。
 お料理もおいしく、呑んべえの私も十分満足できる量のお酒も用意されており、食べて呑んで、楽しい時間を過ごすことができました。また次回も楽しみにしています。

中澤 滋

 松本市の梓水苑でお子さんを含めて18名が集まり、遠くは横浜、天龍村、小諸市、茅野市などからも集まってくれて、賑やかな顔ぶれでした。
 宴会は6時から始まり、飲んで食べて話が盛り上がり、1時間程してからビンゴゲームを開始しました。忘年会では初めてのビンゴゲームという方もいましたが、皆さんには大変好評だったようです。

 二次会もほとんど全員が参加されて話が弾み、しばらくしてから津嘉田さんがギターを弾きはじめ、懐かしのフォークソングなどを皆で歌いました。
 Hさんの歌が披露されたときには、会員歴が長い彼の歌を私も初めて聞くことができて、楽しい経験でした。「カラオケが好きで、マイクを握ったら放さない」と冗談ぽく話していましたので、まだまだ会員さん達のこと、知らないことがいっぱいありますね。
そんなこんなで二次会も盛り上がり、話が尽きなくて、気がついたら夜中の1時半。「さー大変だ!」と大慌ての散会でした。

 初めて忘年会に参加された方も楽しんでいただけたようで、ここ最近では一番楽しい忘年会だったと思います。皆さんありがとうございました。
ところで忘年会でのビンゴゲームは最近休止していましたが、前回の編集会議で復活希望が多く今回再開したものです。

 皆さんには大いに楽しんでいただき、とても良かったと思っています。今後も継続して欲しい、という意見が多いので、来年度以降も行うことにしました。
 以前には、ゲームの景品を準備する係(たいてい私達夫婦です)が大変ではないか、という意見がありましたが、私達が日常行う買い物ついでにセール品などを1年間かけて物色、景品にできそうな安くて良いものを調達するので、それほど負担ではないのです。また良い掘り出し物があれば、景品用と我が家用に二品買うことも多く、実益も兼ねています。
 景品調達・ラッピング部長の女房は、「皆さんの楽しい顔を見るのが愉しみ」ということなので、皆さんには「そんなに気にしなくてもいいですよ」と言っておきますね。

〜リレーコラム〜

K.M.

 名古屋から長野へ移住して3年が過ぎた。
当初は仕事も含めドタバタとしたが、クラブの方々の励ましもあり、無事定着した感があるこの頃。皮肉なことに仕事の出張で名古屋にいた時より、東京や他の都市、地域へ行く機会が増えた。

 他の地方の方から見ると、「長野」は新幹線で簡単に東京へ出られ、「すぐ来られる、行ける」イメージが強いようだ。何の躊躇もなく「来てくれ」と言われる。
 実際には、私の住む南信地方駒ヶ根からはとてつもなく東京は遠く、「特急あずさ」に乗るまでのローカル線が使い物にならないため、結果、高速バスで新宿まで3時間半の長旅になる。飛行機にこれだけ乗ったらパスポートが要りますよ!!

 狭い車内で、「おっさん」と隣同士になればお互い時計をやたら気にする気まずい時間となっている。「陸の孤島」と地元の人が冗談で言っていることも、まんざらウソではないと感じる。

 話は戻り、いろんな都市の駅で降りることになるのだが、「何と変わり映えのしない景色」だろうか。どこの駅前も判で押したように、全国チェーンのコンビニに飲食店、ドラックストア…、その土地の雰囲気や風景、季節感やにおいなどまったくない。もっとも、名古屋に住んでいた時には無かった感覚であり、長野に移住して気づいた一面である。

 車社会となり、駅前がその街の玄関口、顔という意味合いはなくなっているだろうが、住民は自分の「住むところ」にもう少しこだわりを持ってもいいような気がする。わざわざ全国チェーンの店に入り、お土産や食事はしないからお金を落とすことなく帰ってしまうのは必然。

 幸か不幸か「住むところ」を考えてしまい移住に際しては大いに悩んだが、変わり映えのしない景色、単調な生活からあまりにも違う四季折々の景色、土地の風習、寒さや便利とは言えない生活…、今では生活に適度な刺激となっている。
 「陸の孤島」も悪くないかな。たまには、ホームと待合室しかないローカル線の駅から出張に行こうか。でも駅前でコンビニを探すんだろうな…。

「山」の連載コラム

 

〜鈍走「うなマラ」35km!〜

ゆうじん

 「どうも〜!よっしゃ〜!ファイト〜!」などなど。
これは昨年10月に参加した信州大町でのフルマラソン中の声の掛けあいで、折り返し地点が2か所あるこのコースでは、こうして2度ほどランナーはすれ違うのです。
マラソン当日に知人を介して知りあった、Oさんという松本在住の方と一緒の一コマでした。

 さてその3日後、前号の会報に載せた私の「家常念」をすぐさまブログにアップしたところ、「こんど諏訪湖までウナギを食べに走っていきませんか?」との、これまた突飛な反応があり、この「うなマラ」(ウナギを食べに諏訪湖までマラソン+ピクニック)が実現したしだいです。そのネーミングの響きといい、アホ具合がグーですね。
時は11月半ば、肌寒い未明の5時半に家を出て、スローランニングで北松本駅近くのコンビニに向かい合流です。

 コースはざっと松本平の東山山麓(美ヶ原側)から旧中山道を通り、塩尻峠を越えて諏訪湖畔にある日帰り温泉をめざします。
オプション(笑)で高ボッチ山経由と諏訪湖一周も選べたのですが、私の軟弱な「軽めに」、と温泉後の岡谷市にあるウナギ屋さんでは、お近づきのしるしに「お昼に生ビールで乾杯付き」、との希望オプションで可決ス!(これでも小心者なので、いつも内心はドキドキなんですけどね。)

 松本市街地を抜けて山麓沿いを走っているときには、町に大きな半円状の虹がかかり、この「うなマラ」に花ならぬ虹を添えていただき、気分も徐々に高揚してきます。
 2人の心肺の強さは比べるにおよばずですが、それでも私が話せるペースにあわせていただき、息せき切りながらのお話は、名刺交換には十分すぎるほどでした。

 “小旅”も佳境にさしかかり、旧中山道から中央分水嶺の一つである塩尻峠へと登り、諏訪湖、八ヶ岳、そして南アルプス越しに富士山をも望みつつ、いっぽうでここを境に、天竜川から太平洋と、支流から犀川(さいがわ)果ては信濃川となって日本海へ、という文字通り分水嶺だということも大変興味深く、しばし鳥瞰。

 また、石碑に道祖神、仏閣、町並みといった歴史風情のある旧街道を、時には止まったり写真を撮りながらゆく、歴史巡りも兼ねたことで、じつに味わい深いランニングとなりました。「うなマラ」というネーミングとは裏腹に…。

 温泉で汗を流したあとは、岡谷市にある天竜川の起点である、諏訪湖西部の釜口水門から程近い、「天龍」というウナギ屋さんで待ってましたの乾杯です。
 日曜ということもあるのか、昼間からビールとウナギで一杯やっているお客で賑わっていて、あきらめて帰る人もいるほどでしたが、私達は幸運にもすんなりテーブル席に着きます。

 ここは串焼きといった類のものはないので、ふっくらと香ばしい蒲焼の定食を、ゆっくりつまみながらの数杯の生ビールで話も弾み、お店はあっという間に午後休憩の時間。
 11月半ばというのに陽光が心地よく暖かな昼下がり、少し酔っていい気分になった2人は、岡谷駅へと向かい、復路はランニングではなく、レールウェイの恩恵に与りました。

 政権も変わったし、時代も分水嶺ですね。ぼく達大人もね、元気で真面目にアホなことするぐらいでちょうどいいですよ。
 さて、次はなにをしますか?なんて話したかどうかは忘れましたが、まあそんな愉しい一日でした。

 あとがきとして、「男はだまってフルマラソン」と言い放つ、山のクラブの友人に煽られて、マラソンなんか大嫌いな私も、ついには初のフルマラソンを3時間台で走りきったわけですが、独学で“それなり”にランニングの知識を実践で深めた結果、あるんですね、「重力と気」を味方にした楽な走りかたというものが…。ただのド根性ランニングでは、おそらく厳しかったと思います。
 実は、近頃書店でもよく目にする「体幹ランニング」というものの類がそれなんですが、ウォーキングから徐々に会得していけば、ゆっくりならどこまでも走れてしまう感覚が身につきます。
 嘘じゃないですよ! 経験者は語る、ですよ。おすすめです。

〜おいしい味を、すこし〜

中澤 滋

 我が家の食卓は魚中心を心掛けていますが、いつも鮮度の良いお刺身があればいいのですが、なかなかそうはいきません。昔は塩焼き、煮付け、潮汁、ソテー、フォイル焼きなどの調理法しか頭にありませんでした。しかし何年か前から季節の魚を加工して、干物や酢締めで食卓をにぎわせています。皆さんも干物など作る方が多いかと思いますが、今回は私のやり方を紹介してみます。

魚の干物


 冬場は乾燥しているので干物にはうってつけ、安い開きの魚があれば10尾ほど買い求めて作ります。
丸の場合はお店に頼んで、「干物にするので開いてください」といえば、どこでもさばいてくれます。
私は大体1尾100円以下を目安に調達していますが、今シーズンは小型のホッケやキンメダイなど、なかなか良いものが手に入りました。

 定番のアジ、サンマ、イワシ以外にも、ホッケ、エボダイ、キンメダイ、イカなども美味しいので、お魚コーナーに雑魚がたくさんあれば狙い目です。
 さてお気に入りの魚が手に入ったら、まずは塩水に浸けます。
 4%くらいの塩水に半日ほどおきますが、大きな魚では長く浸けます。その後軽く水洗いして、キッチンペーパーで拭き取りますが、塩加減が気になるときはちょっとなめてみましょう。

 魚は外に干すので、専用の干物カゴに入れると猫や虫から守ることができて安心です。
 魚は皮を下にして重ならないように干しますが、時間は天候と湿度に関わるため、私の場合、大体一日から一日半というところでしょうか。一夜干しではまだ表面が湿っていることが多いです。そして魚の表面につやが出てきて、さわってべた付かなくなっていればオーケーです。
 それらを1尾ずつラップで包んで冷凍庫に入れておけば、朝食のおかずに最適です。

 みりん漬けの場合ですが、みりん6、しょう油4くらい(混ぜ合わせて味を利いて適当な割り合いにしてください)、好みで砂糖とハチミツ少々を入れて混ぜ合わせて、魚を浸けていきます。
 魚は水洗いした後、水気をキッチンペーパーで拭いてから浸けると、臭みが無くて良いです。
半日以上浸けたら干しますが、表面に白ごまを振っておくと風味が良くなります。

 〆サバに代表される酢締め加工品ですが、良いマサバがないときはサンマも結構いけます。生ニシンがあれば、これまたおいしいので、いつも必ず作るようにしています。

 作り方は、三枚におろした身の裏表に強めの塩(表面全体が塩で白くカバーされるくらい)を振り、1時間程度おいておきます。
  その後魚を水で洗い流し、キッチンペーパーで水を十分拭き取ります。
これから酢で締めていきますが、和風の場合は酢、砂糖適量にします。私は自家製の梅酢を3割程入れて風味をよくしています。

 バットのつけ汁に魚を入れますが、キッチンペーパーで魚をくるむようにすると満遍なく酢がまわり、つけ汁も少なくてすみます。バットではなく密封式の保存袋でもいいです。
 漬けておく時間は好みですが、刺身感覚で食べるときは1時間くらい、そのときはあまり砂糖は入れません。しっかり締めて長く食べたいときは、一晩くらいを目安にしています。
 締めてすぐ食べるのでなければ、魚の水気を軽くふき、ラップで包んで保存袋に入れておくと、だんだん味が変化して、一週間ほど楽しめます。

 洋風酢漬けもおいしく、特にニシンは美味なので、鮮度の良い生ニシンが手に入ったらまず作りたいものです。
酢、ワインビネガー、水、それに砂糖、ハーブ・香辛料類を好みの割合で入れて、一度沸騰させて冷ましてから使います。
いずれの酢漬けも食べるときは小骨を取り、皮を引いておくと上品になります。
 けっこういい加減な分量でもそれなりに美味しくできるので、誰でも挑戦できると思います。

 またタイやサワラなどで、大きくて安い丸物が手に入れば、味噌の分量に対して15%ほどのみりんと酒で味噌床を作って、西京漬けも作っています。

 先ほどのみりん干しのときのつけ汁と同じものに切り身を漬けておくと、お弁当などでも重宝しますので、丸の魚が入ったら切り身の半分は西京漬け、半分はみりん漬けにしておくと便利です。
お魚加工品は、素材にこだわれる手作りがだんぜん美味しく、そして安いし安全でもあり最高ですね。
まだ作ったことのない方、ぜひ挑戦してみてください。簡単ですよ!

〜お茶の豆知識〜

 松本市で中国茶(台湾茶)を販売している「薬用茶補」、倶楽部会員であるオーナーが、毎回「お茶の豆知識」と題したコラムを担当してくれることになりました。台湾人の奥さんを持つ彼には、以前例会のときに多くのお茶を提供していただき、皆さんで味の違いなどを楽しんだことがあります。
毎回どのような話題があるのか楽しみにしたいと思います。

〜烏龍茶〜

 中国茶は一般に、白茶、黄茶、緑茶、青茶、紅茶、黒茶の6種類に分類されます。
 今回はもっとも有名で人気の高い、凍頂烏龍茶(青茶族)について紹介します。
 
  凍頂烏龍茶の由来はおよそ150年前、台湾南投県鹿谷郷初郷村に住む林鳳池(学生
)氏が、科拳の茶苗を凍頂山に植えたことが始まりといわれています。

 凍頂山は、朝は霧が深く一年中涼しく、茶葉の栽培には恵まれた環境といえます。(雨期には登山道は土が硬く濡れると大変滑りやすい土肌が特徴。)
 標高800〜1000mで栽培された茶葉は、深い緑色のつやがあり上質で、品質が高く、台湾の烏龍茶を世界的に有名にしました。

 現在は台湾の広範囲において栽培され、台湾の代表的な烏龍茶として全世界に輸出しています。
凍頂烏龍茶の葉は固く丸い形をしてよじれています。茶葉を刻まないでそのまま揉み、時間と手間をかけて製茶します。凍頂烏龍茶は他の烏龍茶より発酵度が低いため、湯を注ぐと花のような香りが立ち上がり、色は薄い金色で緑茶に近いまろやかな風味が特徴です。
 1年間に2〜3回摘み取りが行われ、冬に摘み取った茶葉が上質といわれています。

 


編集後記

 前号の会報で書いた私の「ぴっちぴちの〜」を読んでいただいた北信在住の「スキーのFさん」から、穏やかな日曜朝に思いもよらない電話がありました。「バテバテってあったけど、ほんと大丈夫か?」と、スポーツ科学的見地からのバテ(ハンガーノック)の理論とあわせてアドバイスのご一報を。
 私も非常食にも余裕あったしバテと書きましたがしっかり歩けてますから、とご説明。でも、あとあとじんわりと嬉しかったです。本当にご心配していただきありがとうございました。
 さて今回の諏訪湖畔で食したウナギですが、養殖でも諏訪湖産か浜名湖産かは存じませんが、雰囲気と運動後という状況重視の私には、とてもとても美味しかったです。
 雰囲気といえば前号のTさんの、仕事で訪れた青森の名もなき居酒屋で、地の本まぐろの刺身で一杯やっているというくだりは、心憎い情景が浮かんできますね。はやくそのような大人の呑み方をしたいです。なお、今号から私の通名を使わせていただいてます。(田)

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 またまた白菜のキムチ漬けの話題で恐縮ですが、2月12日に今シーズン第6回目を漬けて、ただいま美味しく食べているところです(笑)。
 今年度公民館長であった私は、地区の役員さんとの交流も深まり、最初のキムチ漬けのときに、白菜を作っている農家の方に食べてもらったことがありました。そうしたらその方は、「白菜はどうしているの?」というので、毎回提供してくれることになりました。
 私は出来上がったキムチ白菜半個分を提供することで契約成立。おかげで2月の初旬まで畑から持ってきて頂いたのです。

 そして白菜の味にプラスとなった、島根県浜田産のいりこを4回目から使用することができ、そのためヤンニョムが柔らかくて甘味を感じる美味しさとなり、今までで最高のシーズンとなりました。
 いくつか冷凍しているので、4月頃まで食べられそうですが、もっと長く楽しむためにはキムチ冷蔵庫、あるいは小型の冷凍庫が欲しくなりました。これは来年への課題ですね。(中)

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