Iターンネットワーク

新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第69号

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バーベキュー例会のお知らせ
 次回例会は、恒例となった夏のバーベキューです。今回は屋根付き会場が予約できたので、雨でも安心です。
皆さんと美味しい食事と、楽しい懇談で楽しみたいと思います。どうぞふるってご参加ください。

スケジュールは次の通りです。
日時:7月18日(日)AM10:00〜
場所:梓水苑バーベキュー会場
    (屋根付きバーベキュー施設)
 Tel :0263-78-5550
    長野県松本市梓川倭4262-1
 ※駐車場は梓水苑駐車場ではなく、会場に近い「松香寮大駐車場」が便利です。

会費: 2,000円
    お酒を飲む方はプラス500円
    小学生のお子さんまでは無料

申込:中澤まで
 電話:0263-50-6315
 Fax:0263-50-6512
 メール

締切:6月30日 
 当日は皆さん一緒に、食材の下ごしらえなどの準備・作業に参加してください。いつものように、男性諸氏にはかまど係をお願いします。またゲストの参加も歓迎ですので、知り合いの方にもどうぞ声をかけてください。
 ただ会費は500円アップとなりますのでご了解ください。
  これからIターンを目指している方々も、参加してみませんか?
 Iターンについての相談も、私達経験者からの目線でのアドバイスができますので、私達と一緒に美味しい食事と会話で楽しんでいただければと思います。連絡をお待ちしています。
中澤 滋(松本市)
総会報告


 今年の総会は、松本市のアルプス公園・憩いの森休憩場会議室で行ないました。参加する予定の人が何名かキャンセルされたため、7名と少ない人数での総会でした。
今回は初めて参加された方もいて、自己紹介はいつもより長くとって、まずは懇談からのスタートとなりました。

 いつものように活動報告・活動計画、予算報告・予算案、そして今年度事務局体制の承認をいただきました。会計についてですが、数日前に監査人にお会いして、会計監査をしていただきました。

 また事務局体制ですが、昨年度サポーターとして協力いただいたKさんに運営委員として参加していただくことになりました。ありがとうございます。

 また編集会議では倶楽部運営について意見交換することが多いので、次回予定が確定した時点でなるべくメールお知らせして、当日参加できる人に来てもらいたいと思っています。
 さて総会後ですが、松本市梓川「加工組合さくら」のお弁当での昼食と、懇談となりました。 ここのお弁当は地元の食材を使い、味付けも濃くなくて丁寧につくった自然の味でよかったです。

 当日のアルプス公園の様子などはこちらからどうぞ。

辻 正道(松本市)

郷土に“いいもの”発見!

 今号から、松本市の辻正道さんによる連載コラムがスタートします。
 郷土出版社に勤めている辻さんは、営業のため日本全国を回っている忙しい方ですが、訪れた土地の歴史・文化・伝統から、人、暮らし、食、お酒や温泉など、興味の対象は多岐にわたっているようです。
 そんな辻さんの「いいもの発見!」ともいうべき体験・感動から、いろいろの話題を紹介していただきます。辻さん、よろしくお願いします。

〜郡上にて〜 

 今、私は、岐阜県郡上市八幡町にきています。夏の郡上踊りで有名な城下町です。
 今日は『保存版 関・美濃・郡上の今昔』の刊行日です。地元書店に納品を終え、社長さんに前からちょっと気になっていた、特産の郡上本染めのお店を教えてほしい、と頼みました。

 郡上本染めは、毎年大寒の日に、八幡の清流吉田川で鯉のぼりの寒ざらしが行われますが、その風景が、前に小社で刊行した写真集『中濃の原風景』の表紙を美しく飾っていたのが強く印象にあります。また、つい1カ月ほど前には、町の資料館で本染めの鯉のぼりを間近に見かけ、その独特の、黄の地に黒・赤・青の鮮やかな色あいとデザインに感動したばかりです。

 お店を訪ねるとご主人自ら出てこられました。郡上本染めは実に430年の伝統があり、現在のご主人渡辺庄吉さんは14代目になられます。以前はこの八幡に17軒あった藍染屋さんが、今では渡辺さん1軒のみとなりました。岐阜県の無形文化財に指定されており、息子さんとお二人でがんばっておられます。

 ご主人はとてもきさくな方で機関銃のごとくどんどんお話をされます。またお酒もお好きなようで、どうやらその書店とは飲み仲間のようです。鯉のぼりは、本当にすばらしいのですが、お値段もすばらしいのでとても手が出ません。

 ご主人がさりげなくテーブルセンターを手にされました。これもなかなかのお値段ですが、濃い藍の地に鮎が3匹、輪郭が白く抜かれ、実に涼しげに泳いでいます。清流と湧水の町、八幡らしい、すばらしい作品です。

 今回はこれを記念に求めました。わずか30分ぐらいの立ち話でしたが、作品はもちろん、その人物にも大いに魅かれ、お互い意気投合し、次回はぜひ3人で一杯やりましょう!ということになりました。

 地方の小さな町にこれだけの伝統の技が代々伝承されていることは、やはり驚きです。本場の京都や江戸じゃなくて、ここは奥美濃の小さな城下町です。小さな町ですが、確かな本物が息づいています。渡辺さん親子にはこれからもずっとがんばって、大事な日本の文化を受け継いでいっていただきたいと思います。

 帰途、長良川沿いの家並みのあちこちで渡辺さんの色鮮やかな鯉が、青い空に悠然と泳いでいました。

ゆうじん(松本市)

「山」の連載コラム

〜山岳スキーレース奮戦記〜

 小雨そぼ降る中、スタートの号砲とともに50人の選手が一斉にスキーで“走り”はじめて、およそ300m上のヒヨドリ峰稜線にあるA旗門を、まずは目指す。

 心拍数はいきなり170を超え、さっそく後悔とリタイアと体裁、そして友人や家族の顔など、様々な思いが綯い交ぜとなったまま、遠いゴール目指し、一歩一歩すすみつづける…。

 山岳スキー競技日本選手権大会は、毎年4月に長野県小谷村の栂池高原にて開催される、まだまだ日本では知名度が低い競技です。 いっぽうアルプスを有するヨーロッパでは競技人口も多く、よりダイナミックな山岳地帯をベースに繰りひろげられている、とても盛んなスポーツであります。

 簡単に説明しますと、スキー場のようにリフトがあり、圧雪整備された雪の上ではなく、自然の山岳地帯をスキーを履いたままみずからの脚で登り、滑り、こんどはスキーをザックにくくりつけて登る、というなんだか聞いてるだけ で心拍数があがってきそうな原始的で過酷なスポーツなんです。

 またマラソンなどと違って、急斜面や人一人通れるほどの細い斜面を通過するため、技術力でまだカバーできない私などは、気合いの滑りで突き進む度胸が問われます。

 レースでは、怪我やその他の要因でリタイアする選手もでるので、ビギナーにとってゴールすることは、けっこうな壁となっています。 昨年から本格的にスキーを購入して練習を始めた私ですが、山スキーとゲレンデスキーの違いもよくわからないまま、ご縁があって出場を決めました。

 しかし講習会や練習中、それが早計だったことを嫌というほど思い知らされたのに、それでも昨年のレース(ショートコース)では、なんとかゴールできました。

 それで今年は…、やはり懲りもせず出場することに、しかも国際規格のロングコースです。 結果からみれば24人中22位と輝かしい戦績とはいえませんが、国内持久力系のビッグネームの面々や、心肺や足腰、そしてスキーの腕前におぼえのある人たちが主流であるカテゴリーの中にあってです。

 一抹の場違いな感じは否めませんが、大局でみるとそんなことは問題じゃないんです。じつは、このくらいの勢いでいかないと、萎縮してなにもできない小心者な私です。

 登って滑って大ゴケして、それを何度か繰り返し、3時間後に私は無事ゴールしました。
 ここだけの話ですが、滑って滑って最後のゴールに向かうときの心境は、「頼むよマイスキー、そして太ももよ。あとは最高の見せ場であるファイナルロードだけだ」と、そして自分のスキーさばきが、スタート時よりもうまくなっていることに、すこし悦に入りつつも、遠くに赤いゴールゲートが見えるよりもさきに、じんわりと涙があふれてくるのです。

 自分自身と握手する瞬間です。涙よりも鼻水を垂れ流しながら、ゴールではあまたの拍手をいただき、またひとつ小さなドラマが終わります。

 「てやんでぇ!男は四の五のいわず、やらなきゃあいけねぇときがあるんだぜ 」。自分らしい表現をつづけていると、逆風に折れそうになることも度々ありますが、賛同してくれる強力な仲間や友人が新たに呼応してくれるのも、また事実です。

 最後に、マザーテレサの言った、いつも私の脳裏に宿っている言葉を。
 「どうしたら世界が平和になるかって?まず家に帰って家族を大切にしなさい」。普遍的で大宇宙と小宇宙、相似形などの理論が内在した、シンプルでいて奥が深い素晴らしい言葉だと思います。

 要するに家族を大切にしない人が、世界だなんて言わないのよ。または、隣人と平和を築くことともとれます。

 なにごとも小さなことから伝播していくという。改めて意に刻みつつ、小さな一歩をだしていきたいです。

ブログ書いてます。 
北アルプス≒裏山というモード。広報部長『ゆうじん』のBLOG!
http://ameblo.jp/abotoko/

中澤 滋(松本市)

おいしい味を、すこし 

 最近ハム作りを始めました。今年2月、もも肉に塩胡椒、ハーブ類を刷り込んで薫製・ゆでる手順のオーソドックスなハムを作り、その後はロースハムに挑戦して、3回目のできがとても良かったので、今回紹介します。
 2度目のロースハムは、総会のお昼に皆さんに味を聞いてもらいましたが、今から思うと、しっとり感がやや少なかったようです。

手作りロースハム

<材料>
●豚ロース肉ブロック(800g)
 塩:大さじ1 こしょう:少々
●ソミュール液(漬け込み液)
水4カップ/粗糖( 洗双糖など)大さじ2/塩50g/粒こしょう大さじ1/クローブ5本/ベイリーフ2枚/香味野菜(玉ねぎ小1個(半分は薄切り)/セロリ(半分は薄切り)/にんじん薄切り60g/にんにく2片(薄切り)/パセリ1枝

<手順>
1.豚肉は塩・胡椒を全体にすり込む。そして脱水シートで包み、1キロくらいの重しをして冷蔵庫で1日置き、肉の水分をとる。

2.ソミュール液用に用意した玉ねぎ半分にクローブを刺し、他の材料(香味野菜は半量)とともに鍋に入れ、沸騰したら火をとめてこし、冷ましておく。

3.豚肉の水分をふいて2に入れ、香味野菜の残りを加える。肉が液から出ないよう保存袋などに入れて、冷蔵庫で1週間漬け込む。

4.一週間後、豚肉を取り出し、水気をふき、脱水シートで包み、重しをして冷蔵庫で2、3時間おいて水分をしっかりとる。

5.肉の脂身を外側にして丸め、たこ糸でしっかり巻いて筒状に整える。その上からさらしなどの布でぴったり巻き、再びたこ糸でしっかり巻き付け、両端は布を絞ってたこ糸で縛る。

6.鍋にたっぷりの湯を沸かし、5を入れ70〜75度の温度を保ちながら約1時間半煮る。途中アクが浮いてきたらていねいに取り除く。どうやらこの温度管理が一番のポイント。そのため70度を少し超えるくらいに保つため、鍋のふたの明け加減などを調整、絶対に湯温が75度を超えないよう、こまめにチェックする。
  時間になったら火をとめ、そのまま20分おき、竹串を中心に刺して澄んだ汁が出ればオーケー。濁っていたらもう少し過熱する。

7.鍋から取り出した肉の、外側のたこ糸と布をはずし、汚れをしっかりふき取る。

8.中華鍋にアルミフォイルを敷きつめ、その上に薫製チップを軽く一握り置き、丸網を置いて火をつける。

9.鍋から煙りが出てきたら、7の肉を網にのせ、煙りが出ないようふたをして中火以下で10分程薫製すれば出来上がり。

 作業のポイントは温度計の準備、これは必須です。そして何度も言うようですが、肉を煮る温度管理は、絶対手をぬかないでください。その結果味わうことのできる、大手メーカーのハムとは全く別物の世界、ぜひ楽しんでください。

 さて我が家では、加工食品は極力買わないようになり、もう何年も大手メーカーのハムは食べていませんが、たまにはハムを食べてみたいもの。

 そこで手作りハムを購入することになりましたが、わざわざ遠くに買いに行ったり、通販で送料をかけて購入したりと、結構高い買物になっていました。

 それで自分で作ってみようと思い立ってのハム作りでしたが、そしたら素人でもできるではありませんか。そして味もかなり良く、安心度も限りなく100%に近いものなのです。これであれば、もう市販品を買う必要はありませんね。

 ところで自分でハムを作るとよく分かるのですが、1Kgの肉で作ったハムは750gくらいに減ってしまいます。大手メーカーが市販しているハムは、いろんなもの(異種たんぱく、結着補強剤、乳化剤、安定剤など)を追加しているので、1キロの肉が1.5キロにもなるそうです。

 つまり、本来は一つのハムを作る肉で、2つくらい作ることができるのです。しかも原材料の肉の8割以上が外国産を使うとされていて、ときには国産生肉価格よりも安いハムが出現するそうです。

 ハムなどの加工品の場合、原材料の生産国表示は義務付けられていないので、国産のハムメーカーなので「たぶん安心」、として購入することになるのでしょう。

 私は、大人になるまで本物のハムを食べたことがなく、当然本当の味も知らないで育ちました。大人になってからは、たまにですが、ちゃんとしたハムを食べることがありました。

 でも狂牛病騒ぎで加工食品を買わなくなるまで、水っぽいロースハムを当たり前に購入してきたのも事実です。まったく、ずいぶんもったいない時間を費やしたものです。

編集後記


 松本行きも何度目かになり、苦手な高速も最近の気力と体力ならこっちが楽と思えるようになりました。手に汗かいての運転も少しずつ汗の量が減っています。 

 最近元気じゃないと言っていたら、このくらいの方が静かでいいかも…のお返事に、普段はよほどうるさいんだと再認識し、ちょっぴり落ち込んでいます。

 それを友人に話したら、そんな風にしか考えられない所が問題と指摘されました。うつ病じゃないよ、うつ状態だよ。と人との接点を減らして数か月、そろそろ卒業したいこのごろです。

 こんな風に書いても、実際に会ったらほんと???と言われそうな私も問題かな?(倉)


 運動の話ばかりで恐縮ですが、ランニングを始めてこの春で一年。去る5月16日に八ヶ岳野辺山で開催された100kmウルトラマラソンに無謀にも挑戦しましたが、71kmで無念の時間切れリタイアとなりました。

 未達成の挫折感に、恥ずかしながら一人むせび泣き…。そんな自分にびっくりです。これを糧に体当たりでまた頑張ります。応援していただいた方、ありがとうございました。

 いっぽう私自身、本業の傍らで山に関する寄稿や企画書を書き、雑誌社からのお仕事に繋げるべく励行してる最中です。当倶楽部の会報においては運営委員で人生の大先輩でもあるお二人に、文章が長い? この言い回しどう? とアドバイスをただく機会もあり、本当にありがたく勉強させていただいてます。

 季刊雑誌で6月中旬発売の「山の本」白山書房に、写真付きで寄稿文が掲載されるので、ご一読していただけたら幸いです。とかく重厚な山岳関係の文章の中にあって、敢えて軽い文体で勝負してみました(笑)。

 なお、「ゆうじん」ではなく、田中裕二で掲載されています。(田)


 今年の春は寒かったり暑かったり、そして雨がなかったりと、庭や畑の管理は、皆さん大変だったでしょう。抜かりがないと思っていた私でしたが、鉢植えの化粧やなぎの葉がある朝、「少し乾いているかな」と思ったものの、「後で水をやればいいかな」ということで、無精したことがありました。

 そしたらその日の午後、化粧やなぎの幼木はせっかく出てきた葉が全てしおれていたのです。どうなるかと思って水やりだけはしていたのですが、しおれた枝は回復してくれませんでした。

 もう諦めていたところ、3日前のことです。なんと新たに葉が出てきたのです。「良かった、なんとか生きているんだ!!」と、感激に近いものがありました。(中)

 

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