新・信州人倶楽部メールマガジン  ━ 第98号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2018年3月号 
 2018年3月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第98号をお届けします。

 大分温かくなったと思ったら、20度越えの日もあり暑いくらいです。 近所の畑には農家の人が出て来るようになり、何やら作業しています。
 もう雪も降りそうもないし、週末には夏タイヤに履き替えます。いよいよ春の到来です。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。

 

毎日がバードウオッチング

チョコ(茅野市)


 こんな贅沢な時間が持てるとは思ってもいませんでした。毎日ソファーに座って窓の外を眺めています。
 常連さんの、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、今年はホオジロ、アトリ、カシラダカ、ヒヨドリ…

 ベランダに吊るした餌に来ている鳥たちは間近に見られないので今まで気付かなかったのでしょうか。そして大柄のシメ、最初は1羽でしたが、今では3羽もやってきます。

  オナガも連なってきますが、餌がお好みでないのか傍にはやってきません。
 一昨日のことですが、今まで見たこともないきれいな鳥がやってきました。傍らに置いてある図鑑を見て探しました。ウソという鳥でした。 鳴き声はCDで知っていましたが、実際に聞いたことはありません。
 あの声の主があなただったのね。と小さな声で話しかけました。
 毎日2キロ近いヒマワリを補充し続け嬉しい悲鳴を上げてています。

 

 

大町市のこと

だるちゃん(大町市)


 春の訪れと共に桜満開を迎える時期となりました。
 仁科三湖の中綱湖畔にはオオヤマザクラが4月下旬から5月初旬に見事に咲きます。オオヤマザクラは大町市の木になっています。 大町の花は高山植物のカタクリです。

 又大町公園では4月下旬から5月6日迄桜祭りが夜まで行われています。花見でにぎやかになります。この大町公園内に山岳博物館、動物園、植物園、山岳図書貯蔵館等があります。ニホンカモシカや雷鳥など天然記念物を見ることができます。4月15日から11月15日まで遠方の友人や子供達がくると黒部ダムか山岳博物館を進めます。

「黒部ダムへ行ったら黒部饅頭を買って帰りな」といつも言っていたが最近は原材料の「麦こがし」が不足しているのかすっかり外見、包装、味が悪くなりました。大町市はこんな風にいくつのものを味が落ちてがっかりしてきたことか。
 何故味が変わったのか聞いてみたら今までは北海道の小豆だったが材料費が高くつくし輸入品に頼らざるを得ないので仕方ないのだそうです。最初の作り職人さんは泣いていますね。

 特に黒部饅頭は「黒部の太陽」という映画が出来た時に大町から石原裕次郎さんの所に饅頭を持って行って黒部の名前を使わせて欲しいと頼んだら、これなら良いと言ってくれたそうです。麦焦がしは大麦とはだか麦を炒って臼で粉にひくって手間がかかるのでまともに買うと一個300円位しそうですが、それでも好きな人は買う筈です。味を簡略化、まずくなるのは残念でした。

 この辺の別荘を買ったり、県外へお嫁に行った人も甘いもの、佃煮、野菜等気の利いた大事なおみやげは安曇野市、穂高市まで買いに行っています。農協婦人部では地産地消として美麻のそば粉でそばようかんを作りました。これがおみやげようとして保存でき、開発が進むと良いなあと思います。「ういろう」みたいでおいしいです。おいしいもの健康に良いものを追求、実行する主婦のお菓子、お惣菜は本当に優れたものがあります。

 

ナフタリン

安曇野のアン(安曇野市)


 その日いつも出勤ぎりぎりまで寝ている私は、早朝より車を走らせ都内まで出かけた。休日なので空いていると予想はしたが、途中から駅に近いスーパーの駐車場に車を止め電車にて移動した。
 始発駅なので座っていけることも理由であったが、車窓からの景色を楽しみたかったのでこの手段を選んだ。しかし、停車する度に人が乗り込み景色を見るより人を見ることとなってしまった。

 その日、天気予報で「気温が高くなるので衣服の調節をしてください。」とアナウンサーが言ってたこともあり、薄着若しくは上着を手にしている人が多かった。中にはダウンジャケットの下にTシャツの人もいた。都心へと向かうこともあり、早々に春のファッションの人々を見かけた。
 「住みたい街」上位にランクするその路線から見えるオシャレで個性的な建物を見たかったのだが諦めた。本や携帯を見て目的地まで時間をつぶすことも無く私は仮眠しようと思い目を閉じて下を向いていた。家族連れが多かったせいか子供の声や若い女性達のおしゃべりはあまり苦にならなかった。2〜3駅停車したのち、車内に懐かしい匂いがしてきた。強い匂いでは無く、車内の換気により漂ってきた匂いであった。

 私は昨年夏に思い切って「断捨離」した。もう絶対に着ないと思った服をタンスから出して処分したのである。タンスには新聞紙が敷いており時代の
流れを感じていたことに加えて、隅々にあった小さなビニール製の空の袋を拾い集め思い出に耽っていた。車内で懐かしく思い出した匂いはまさしくこの匂いである。当時、衣替えに母がタンスに衣類をしまう際、色とりどりの袋も一緒にいれていた姿を思い出した。さらに食い気の多い私に「食べ物でないんだから」と忠告されたことも思い出した。ピンクやブルーのビニール製の小さな包み紙は当時の「ラムネ菓子」に似ていて誤って口にする子供に注意
を促す内容の放送が行われていた。衣替えをする度にこの匂いを消す為しばらくハンガーに掛け、匂いを消してから着用していたことも思い出した。

 車内の人々の中にこの日の天気予報を聞いて慌ててタンスから衣類を出してきたのであろう。今では無臭性の薬品が改良されてタンスや押入れの中にはあの独特な匂いは忘れ去られてしまっている。さらに洋服以外で使用される物も開発・販売されている。偶然にも出かけたこの日は「ひな祭り」。節分を過ぎた頃、私は押入れから古い箱を出して雛人形を飾り部屋が賑やかになっている。以前はこの古い人形の箱にも小さな袋を隅々に入れて保管していたが、新商品に切り替えてからは全くの無臭である。

 子供の頃近所で7段飾りのお雛様を自慢にしていた友人が、ある年「お人形をネズミに齧られた」と悲しい顔で話していた経験から、我が家では人形をしまう際にあの小さな袋も一緒に入れて次の年まで押入れにしまっていた。1年後箱のふたを開け中身の無いビニールの袋を何気なくゴミ箱に捨て、お祭りが過ぎ箱にしまう際には再びあの新しいビニールの小さな色とりどりの袋を入れる習慣は、袋の中身が新商品となった現在でも続いている。急いでしまう心配は必要ないので、旧暦まで部屋の中で飾り毎年の年中行事のようにそして母から言われたことを何気なく口にしながら今年もしまう予定である。

 

 

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 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 次回もどうぞ楽しみにしてください。
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