新・信州人倶楽部メールマガジン  ━ 第101号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2018年6月号 
 2018年6月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第101号をお届けします。

 この6月の暑いこと、30度を超える真夏日が何度かありました。と思ったら細菌は4月波の気温です。どうなっているのでしょう。
 さて近所の麦畑ではきれいな麦秋に色付いてきました。庭のやまぼうしの花はそろそろ終わりで、ナツツバキの花が咲き始めています。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。

 

食農体験学習

だるちゃん(大町市)


 先日農協婦人部、JA営農指導員、PTAのかたなどで美麻小学校5年生11名との食農体験学習をしました。田植え作業のお手伝いです。 稲の生育状況などや鳥獣被害防止としてかかしづくり、また稲となるまでの草刈り、水やりをいろいろ88回手間をかけるので米と書くということを教えていました。私も子供たちと変わらない知識しかありませんので勉強になりました。

 田植え作業後、婦人部で作った昔からの郷土食「おこひる」を皆にふるまいました。御馳走は先ず、1、黄な粉むすび 2、凍み大根の煮物 3、フキと竹輪の煮物 4、そばようかん と冷たい麦茶でした。 生徒や先生も授業の後でさぞ疲れてたでしょうに良く頑張りました。

 昔はお菓子というものがあまりないのでやはりごはんのおかずみたいなものがお茶菓子となり、それが今でも農閑期の近所の人が集まってお茶する時は似たような感じです。以前は近所の人をお茶に呼ぶのに慣れない漬物と煮物を用意し食事の支度をしている思いでした。

 私はどちらかというとコーヒー一杯とクッキーかおせんべいが少しあればご機嫌であとは気楽に話をするというのが一番の御馳走であります。美麻に来たばかりのころ23年前ですが、私はサイフォンでコーヒーを沸かし、トーストを食べていたら、隣のおばさんが来てアメリカ人みたいだと言いました。「嘘ー。」と思いました。バターだのチーズだの新しい慣れないものは口にしない、それが健康の秘訣でもあるようです。

 今でもこの辺のお茶の習慣は大して変わりません。そういう中で育つ皆の子供達もやはり漬物と煮物、モチ、団子、おやきが大好きです。私の子は私に似ています。お腹いっぱいになることより、紅茶かコーヒーに軽いクッキーみたいなものが好きです。おやつの時は気分が充実するし、疲れがとれるので、好きな時間帯です。それぞれに楽しみ方ってあるんだなあと思います。

 

 

校歌・斉唱!!

安曇野のアン(安曇野市)


 職場に向う車内で聴いたラジオで『信州大学70周年記念、校歌募集』を知った。今まで校歌が無かったのか?と思うことと、どんな校歌になるのか?ちょっと興味があったことと、懐かしい思い出にも振り返ることができた。

 数日後のクラッシック番組で『團 伊玖磨』作曲の合唱曲が流れていた。合唱経験のある人には恐らく有名であろう作曲家の1人である。実はこの方、私の通っていた中学校の校歌を作曲された方である。
 この方の名前を知らなくても  ・・・夏が来れば思い出す・・・・・ というこの時期に涼しげな曲として流れる曲の作曲家である。

 私が通っていた頃、1年生の初めての音楽のテストの第1問目に必ず『本校の校歌を作曲した人の名前は?』という問題が出題された。私が入学する前から行われていた恒例行事と言っても過言では無い。音楽に興味が無い、又は0点をとらさないようにといった音楽教師のささやかな善意である。
 にも関わらず、生徒達は『ダン イケダ』・『ダン 悪魔』などと毎年色々な手口で教師に対抗する生徒達は数人いたそうだ。(返ってこのハズした返答を見ている方が楽しい) 無理には覚えさせなかったが、とてもはつらつとしていて古風な曲では無かったためか、生徒たちは校歌斉唱を苦にはせずに歌っていたと思っている。

 高校に入学したときは校歌はあるものの音楽の授業が無かったため高校2年生の春、ピアノ伴奏を頼まれて慌てて練習したこともあった。
 大学の入学式では黒いロングスカートにレースの付いた白いブラウス姿・上下黒のスーツに黒いネクタイ姿の先輩方の
校歌斉唱を聴いて『合唱部』に入部を即決したこと。(後でアルバイトで校歌を歌っていた学生が9割だったことで、私はクラブ勧誘に見事に騙されたワケである。)

  現在では、人気ミュージシャンが母校の校歌を、校歌の無い学校に曲を提供したりと微笑ましい話もある。せいぜい高校までの校歌は覚えているであろうが、大学まではなかなか無いのでは?と思う。有名大学であれば出身校でなくても口ずさむことはあるだろう。今回募集している校歌の発表がどのような曲になるかと興味がある。
 そしてもうすぐ、汗や涙でグシャグシャになった顔やニコニコ顔で誇らしげに母校の校歌を歌う球児達の夏が来る。

 

 

納豆菌

中澤 滋(松本市)


 先日NHKBSの「晴れ、ときどきファーム!」を見ていたら、納豆のパックに残ったねばねばを水で薄めて畑の野菜にかけると、うどんこ病対策になるといっていました。

  ネットで少し調べてみると、どうも納豆菌は他の菌よりも分裂が早く、約30分ごとに倍増し16時間で1個から40億個にまで増える繁殖力を持ち、多くの細菌を駆逐するそうです。そのため醤油工場、酒蔵、パン屋などでは納豆を食べることが禁じられているところもあるそうです。

 また温度にも大変強く100度でも死なないため、昔の藁納豆は藁を沸騰させたお湯に入れて納豆菌以外の細菌を死滅させて納豆菌だけを使う製法だとか。
  そして乳酸菌などの菌は人間の胃酸に耐えられず腸まで届かないといわれていますが、納豆菌は胃酸に強く腸にまで届いて善玉菌を増やす効果もあるそです。

 こんな強い納豆菌を増殖させて散布することで、野菜の葉に付着している菌を追いやる効果があるという、なかなか信頼できそうな情報です。
 そこで納豆菌の増殖に関するサイトを見て回ると、いろいろ出て来ます。とりあえず簡単な作り方サイトを参考に作ってみて畑に散布しました。効果のほどはまだ分かりませんが、期待できそうです。

 その後いろいろと調べていくと、納豆菌培養の本家は、愛媛県産業技術研究所で開発された環境浄化微生物でえひめAI-1といわれるものです。それを家庭用に簡単に作れるよう開発したのが「えひめAI-2(えひめあいに)」です。今度はこれで作ってみましょう
 AI-2の作り方は以下のサイトです。
 http://www.pref.ehime.jp/h30103/sangiken/alls/etc/documents/ai-2.pdf

 

「タネの話と私たちの食糧」

中澤 滋(松本市)

 印鑰 智哉(いんやく ともや)氏の講演会 があります。

 昨年3月から4月にかけて国会で可決された「主要農作物種子法」廃止法案が可決・成立しました。官から民へとシフトした種子管理システム、それは世界を牛耳る巨大企業の種子、農薬などが押し寄せてくる環境作りともいえ、我が国の農業に計り知れない影響が出てくることが考えられます。日本各地にある伝統野菜などの種子を農家が保存・伝承していく「自家採種」が困難になるかもしれません。米国では2011年に食品安全近代化法が施工され、食の安全を盾に農業に関しては大企業の種子だけを流通する、農家が種を保存することも出来なくなっています。一部家庭菜園などでの緩和措置もあるといいますが、同様な趣旨のシステムが日本でも進んでいくのでしょうか。気になる問題です。


日時:2018年7月13日(金) 13:30 - 15:30

場所:北安曇郡松川村 すずの音ホール2階研修室

受講料:500円

印鑰 智哉氏(日本の種子を守る会事務局アドバイザー)
 フェイスブックより
 https://www.facebook.com/events/216506029119669/

参考 NPO法人 メダカのがっこう 機関誌より
 http://npomedaka.net/wp/wp-content/uploads/2017/09/kikanshi63s.pdf

 

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 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 次回もどうぞ楽しみにしてください。
発行:新・信州人倶楽部事務局 発行人:中澤 滋
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