新・信州人倶楽部メールマガジン　　━ 第114号━

発行：新・信州人倶楽部　事務局

　こんにちは。「信州からの便り」第114号をお届けします。

　ようやく梅雨らしい天気となり、そこそこ雨が降っています。おかげで畑や庭の水やりの心配も少なくなり、一安心です。
　松本ハイランド農協の露地物スイカも出回り始め、いよいよ夏シーズン到来です。

　それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。

●チョコ（茅野市）

　今年で２年目に入った筋ジストロイーの大学生の学生生活のお手伝いをしています。社協によく出入りする関係から職員の方からボランティア募集のチラシを渡されました。登録者がいなかったら、彼のやる気で入った学生生活が躓いてしまうと、渡されたチラシに責任を感じ登録しました

　初めての説明会には何とたくさんの男性も参加して下さっていて、嬉しい誤算を感じました。でも続いている人は少ないと感じています。
　2年目に入り、大変だったボランティアの会の雑事から解放されお手伝いも少し多くできるようになってきました。

　今年5月に集められたボランティアの会合で以下のような説明がありました。日本で初の援助システムに応募し、自宅のある塩尻市が担当することを引き受けて下さり、ボランティアにも給料が渡されることになり、今まで割り振りなどを担当してくれていた障害者援助の会から介護事業者に諸々の事務的なことも引き継がれること。その会社に登録し、彼が卒業するまでの間はその事業所のアルバイトのような立場になりお給料が支払われることになるということでした。

　面倒なことになったと思う反面、彼とご家族が心苦しく思い、法制化されたシステムを使うことで、これから学びたいと思う人々にチャンスが与えられること、ガソリン代くらいのものは渡ししたいと思う気持ちも伝わってきました。

　説明会ではお金をもらうことに対する拒否感が参加者の方の中に広がりました。でも説明を聞くうちに少しずつ登録した方が、介助を受ける本人やご家族にも良いのかもしれないと思う方も増えてきました。

　お金を頂くことに拒否感のあった私は介護職をしている娘に相談しました。仕事になるほどの金額じゃないんだから気楽に登録しなよ。そんな返事が返ってきました。先月末に初めてのお給料が銀行口座に振り込まれました。貴重なお金は有意義に使いたいと思っています。

　介助する私ですが、彼からたくさんのことを学んでいます。何をするにも人の何倍も時間がかかるはずですが、いつも真剣に学ぶ姿勢には感心させられています。そして縁のなかった理系の授業では彼の小さな要請の声を聞き逃してはいけないのでチンプンカンプンでも眠ってしまう訳には行かず、私も真剣に授業に参加しています。外国語より聞いたことのない言葉が多いと感じながら一つくらいは知識が増えてる！と…

 

●中澤　滋（松本市）

　今年の畑の野菜には学研プラスの発行する「野菜だより」に連載されている、道法正徳さんの「垂直仕立て」栽培を取り入れています。そのやり方ですが、野菜の株すぐそば西側に２メートルほどのイボチクを立てて、野菜の茎をしっかりくくりつけて成長点を垂直に誘引するものです。

　この仕立て方にすると新芽・成長点から植物ホルモン「オーキシン」が生成されます。このオーキシンは垂直に移動して根の発根を促して野菜の成長を促すそうです。 また細根部分では「ジベレリン」「サイトカイニン」「エチレン」「アブシジン酸」などが生成され、養水分とともに食部の上部へと運ばれ、新芽を増やしたり花を咲かせたり、実を充実されて糖度を上げたりといった様々な働きをするそうです。

　そんな植物ホルモンですが、垂直仕立て栽培にすることでオーキシンが途中で浪費されることなく根に達するので根の発達が促されて根の量も増えることだと言います。すると細根部分での植物ホルモンの生成量も増加するので、植物をバランス良く最大限に活性化させることができるとあります。しかも有機質の堆肥なども一切施さないのが虫を寄せ付かせない方法だとしています。
　無肥料、無農薬で充実した野菜栽培ができるというこの垂直仕立て、今年初めての導入ですがどうなるのか楽しみです。

　さてキュウリの種は近所の自然農法国際研究開発センターからバテシラズと須藤キュウリを購入し育苗したもので、周りの人より遅い６月に入ってから各10本を植え付けたものです。

　バテシラズの苗数本には育苗中にアブラムシが付いたので、畑に植えた後も見つけては手でつぶしていました。それが10日もして苗が大きく元気になると、いつのまにかアブラムシがいません。 どうも垂直仕立てによる植物ホルモンの働きがうまくいっているようで、こんな元気なキュウリの姿を見るのは初めてです。 キュウリネットはピンピンに張っているので、伸びたツルは畑に行ったときに中心にまとめて縛る作業をしてきます。

　今後は主軸と脇芽からの枝を偶数本の４本から８本にして、一緒に縛ったり、それが出来ないときは子ヅルも単独に垂直に這わせればいいみたいです。そして２メートルの高さを超えたらその先端は垂らしても良いそうです。節なりキュウリの場合は、実を収穫したら縛った紐を解いて主軸を下げて株元に蛇のとぐろが巻いた状態にしていくそうです。

 

●中澤　滋（松本市）　

　今年で第103回となる信濃木崎夏期大学ですが、8月1日（木）〜9日（金）の間、大町市は木崎湖畔にある信濃木崎夏期大学で開催されます。

　毎回充実した内容の講義が多いですが、受講料は500円／1日（学生は200円）と安く、しかも大町市・北安曇郡の方・およびこの地域出身の方は無料となっています。都合の付く方は受講するのも良いと思います。

　公式案内はこちらからご覧頂けます

　

茅野市社会福祉協議会には50年以上の実績を持つ結婚相談所があり、市外・県外からの相談者も多いそうです。Iターン希望者も利用してみればいかがですか？（2019.5.17） 　茅野市結婚相談所

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