●中澤 滋(松本市)
先日畑の室から最後のキクイモを取ってきました。最後の分は前回のときに麻袋の中に土を入れておいたので、キクイモにカビが生えることはなく良い状態が保たれていました。
早速キクイモを仕分けして早めに食べるものものなど三種類を新聞紙にくるんでからビニル袋に入れて保存。最初に食べるものは冷蔵庫へ、次のものは涼しい場所に保存です。
いつものようにメインはぬか漬けにしていましたが、そろそろ生で食べる時期も終わりなのでストック用としてキクイモチップを多めに作ることにしました。前に2回作り、まだ残っていましたが生イモ1キロほどで作りました。
まずキクイモを洗います。小さなバケツに入れてごろごろとかき混ぜてざっと洗い、次にたわしで丁寧に洗います。強くこすると薄皮が剥けて白っぽくなりますが、全ての表面を白くする必要はありません。大きな固まりだと、ぼこぼことイモが付いているので適当に洗いやすいように折ったり包丁で切り分けます。洗い終えたら包丁で傷んでいる箇所を削り落とします。
皮付きのキクイモは包丁で1mmから2mm程度にスライスして、ボウルに水と一つまみの塩を入れた中に浸して30分位置きます。その後ざるに上げて水を切り、さらにキッチンべーバーなどで拭きます。
それを梅干し用のざるに並べて2日間屋外に干します。なるべく雨のない乾燥した日が続くタイミングを選びます。スライスしたキクイモをざるいっぱいに丁寧に並べるのが手間ですが、頑張りましょう。
屋外で乾燥させたら今度はオーブンを使い、5分から10分位でさらに乾燥させます。注意することは決して焦がさないこと。こまめにオーブンを覗いてうっすら茶色くなりかけたくらいが良い状態です。オーブンから出したら天板のまま冷やします。チップスの大きさや厚みにより乾燥度が違うので2種類くらいに分けて、次はフライパンでそれぞれを軽く煎ると出来上がりです。
冷めたら乾燥剤を入れた密封袋に入れて保存しますが、日が経つにつれて乾燥度が増してパリッと言う食感と共にだんだん甘さが増して美味しくなります。こうなれば長期保存にぴったりです。
出来上がったキクイモチップスですが、生イモ1kgが乾燥すると200gくらいになるので、食べるときは1人で5g、生のキクイモで25g分くらいを目安に食べています。
味ですが、噛んでいると香ばしさと共にジワッと甘みがしみ出してきてとても美味しいものです。おやつ代わりにポリポリと食べてしまうので、食べ過ぎに注意が必要です。多量に食べると人によりますが、下痢になったりすると言われていますので…。
今現在生キクイモ2kg位をチップスにしたのがありますが、あと2kg分位をチップスにするつもりです。次の収穫の秋までは持ちませんが、自然栽培のアクの少ないキクイモなので大事に食べ続けていきたいものです。