新・信州人倶楽部メールマガジン  ━ 第132号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2021年1月号 
 2021年1月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第132号をお届けします。

 今シーズンの冬は寒いものの、雪が少ないので助かっていました。そして今月12日、南岸低気圧の影響で私の住んでいる松本市梓川では数センチの積雪となりました。雪掻きするほどでもないので、アプローチなどの雪をほうきで掃いて終わりです。

 この先あまり大雪にならなければいいな、と思っています。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第8回)

藤 惇(松本市)

善光寺と諏訪大社を結ぶ南北一直線上にある北向観音


 ことし(2021年)の初詣では、1月2日に別所温泉に隣接する北向観音・常楽寺に行って来た。ルートは前回(前山寺と塩田城)同様、通行料が無料となった三才山トンネルを越えて塩田平に向かうコースを選んだ。例年なら、大勢の参拝客でごった返すような賑わいだろうが、コロナ禍のことしはほどほどの人出といったところ。別所線の鉄道は、先の台風で千曲川に架かる鉄橋を失ったが、まだ未回復という。その影響もあるかも。ともあれ、この北向観音は北向に建立され、千手観音を本尊として現世利益を願う仏様という。本堂が北に向いているのはほとんど例がないとか。一方、善光寺は南向きに建立され阿弥陀如来を本尊として極楽往生を願う。向き合っている両寺を両方ともお詣りすべきとされ、片方だけだと「片詣り」と言わてきた。

 北向観音の配置には、北極星や北斗七星を大切に考える天台宗の教えの影響があるとも。実は、さらに真南に下ると諏訪大社に突き当たる。6世紀の飛鳥時代、厩戸皇子(うまやどのみこ/聖徳太子)のころ、仏教擁護の蘇我氏と廃仏派の物部氏が激しく対立し、結局、物部氏は失脚する。首領の物部守屋は殺害されるが、善光寺は守屋を鎮めるために建てられたという説もある。諏訪には守屋山があるように、守屋は諏訪と深い関係にあった。善光寺と諏訪大社とは不思議な因縁がある。ともに7年に1度、善光寺前立本尊御開帳の翌年には諏訪大社の御柱祭が必ず行われる。これがいつごろから始まったのか、はっきりしない。

 さて、北向観音堂は平安時代初期の天長2年(825年)に、比叡山延暦寺座主の慈覚大師円仁により天台宗の霊場として開創したと伝えられている。寿永元年(1182年)には源平争乱の中、木曾義仲の手により八角三重塔と石造多宝塔を残して全て焼失。源頼朝の命のもと伽藍復興が行われ、建長4年(1252年)には塩田陸奥守北条国時により再興された。
 江戸時代に入り、観音堂に隣接する温泉薬師瑠璃殿は火災の後、文化6年(1809年)に地元の薬師講により再建された。明治以降、別所温泉に滞在してここを訪れた文人墨客も数多い。大正12年(1923年)に家族と別所へ遊びに来た北原白秋はわずか数日で162首の短歌を詠んでいる。白秋の歌碑までつくられた。樹齢1200年の老木=愛染
カツラ(市指定文化財)がある。この巨木(樹高22m)は愛染堂の近くに縁結びの霊木として崇められる。作家の川口松太郎がこの霊木にちなんで書いた小説『愛染かつら』はあまりにも有名で、映画や「花も嵐も踏み越えて…」の歌にもなっている。

 この日の夜は、世間のコロナ騒動から離れ、ゆっくり温泉に浸かりながら1年の計をあれこれ巡らせた。

 



2021年1月2日午後の北向観音・常楽寺本堂前の様子。初詣で客はまばらだった



長野の善光寺はほぼ真北に当たりお堂は北向き。これは東側から撮った写真



北向観音・常楽寺(天台宗)の本堂。千手観音を本尊として現世の利益を願う



温泉薬師瑠璃殿は本堂の北西の位置。その下に北原白秋歌碑が建てられた



 

 

コロナ禍の正月

中澤 滋(松本市)

 昨年1年間はコロナが蔓延し、長野県でも感染者が増えてきました。我が家で出来ることといえば外出時の消毒の徹底とマスク、そして買い物の回数を減らすことでした。それでも無事に正月を迎えられることになり、まあ良かったのだと思います。

 さて正月の準備ですが、毎年料理を作るのは私で女房は屋外や家の中の飾り付け、そして料理の盛りつけ担当です。今年は蒲鉾を馴染みある小田原大手ではなく、山口県のエソ100%の蒲鉾を注文、酢蛸はスーパーで調達しました。ニューイヤーコンサートがある元旦1日の夕食は洋食なので、チーズや生ハムなどの食材も揃えました。

 おせち料理は29日に作り始めましたが、先ず昆布とたっぷりの削りたての鰹節で一蕃出汁を大量に作り、それで煮物からお雑煮まで利用します。鰹節を削るのが重労働ですが、これも必要なことです。
 そして昨日から仕込んだ分量の砂糖と味醂、水で一晩置いた黒豆をコトコト煮て、豆が柔らかく煮えたら一晩置き30日から食べられるようにします、人参とダイコンのなますは本日完成。焼き豚の準備として豚ロース肉塊をつけ汁に漬けておきました。

 お煮しめは30日に作りました。里芋やゴボウ、人参などは蒸してから出汁で煮て味を調えます。こうすることでそれぞれの野菜のあくやぬめりが混ざらないのでいいです。
 ゴボウの酢の物、いわゆるたたきゴボウですが、料理家の村田さんのレシピ(現在のゴボウは柔らかいので叩かないそうです)で作りましたが、レシピで煮る所は蒸してから調理しました、

 31日はかなり忙しく、焼き豚をオーブンで作り、蒸したブラックタイガーを少し甘めに煮詰め、サツマイモと栗のきんとん風、そして女房のリクエストで数日前の中日新聞に載っていた鶏肉をミンチにした松風焼きもありました。今年はちょっと数が多くて、なかなか大変で、すべてが出来上がった時は正直ホッとしました。
 女房は、ここ数年作っているお得意の、ドライフルーツ入りのカラメル風ごまめを作ってくれました。

 大晦日は年越しそばを食べないようになって数年、作りたてのおせち料理などをメインにしました。

 正月元旦ですが、今年はコロナのため初詣に出かけないことにしたので、お酒を飲みながら料理をつまみ、箱根駅伝を見るなど優雅な正月となりました。次の2日もその次の日もゆったり出来ました。
 初詣はいつ行っても良いし、テレビに出ていた神主さんは「2月でも3月でもゆっくり来てください」と言っていたので、そのようにしたいと思います。



   

 

 

 
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 次回もどうぞ楽しみにしてください。