新・信州人倶楽部メールマガジン  ━ 第137号━

発行:新・信州人倶楽部 事務局


〜信州からの便り〜 2021年6月号

 2021年6月15日発行
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 こんにちは。「信州からの便り」第137号をお届けします。

 梅雨入りが早そうな天気予想でしたが、ようやく14日に関東・甲信地方の梅雨入りとなりました。相変わらず最近の天気予報は難しいようです。
 こちら松本地域の田植えは終わり、畑の小麦が色づいてきました。リンゴの摘果のシーズンも終わったようです。
 庭のバラとヤマボウシの花が満開になっています。

 それでは今号もいくつかの話題をどうぞ。


 

信州漫遊記(第13回)

藤 惇(松本市)

信州3大秘境の1つ青鬼集落は、秘境と呼べない静かな農村だった


 村落の名前に「鬼」を付けるとはただごとではない。いったん地名となると、5千年間は伝わるのが地名といわれる。信州3大秘境の1つに数えられる青鬼(あおに)集落だが、どんな山奥にあるかと訪ねてみると、急な坂をいくつも越えていくものの、ほかの信州秘境の秋山郷や遠山郷・下栗に比べるとはるかに行きやすい。白馬村の北東部、標高約760mの山地にあって、国道148号線からクルマで30分くらいでたどり着く。村の入口には馬頭観音が鎮座していて、生活上、馬とのかかわりが深かったことを偲ばせる。農耕馬としてはもちろん、仁科や小谷や白馬と鬼無里(きなさ)さらにはその先の戸隠を結ぶ裏街道に面していて、江戸や明治までは馬によって荷物を運搬していたものであろう。

 「青鬼」の由来であるが、村の伝承によれば、その昔隣村に大変な悪事を働く鬼が現れ、村人たちは力を合わせて鬼を大穴に閉じ込めたが、大穴から鬼の姿が消え、しばらくするとなぜかこの集落に鬼が現れ村のために尽力し、村人から「御善鬼様」と呼ばれて信仰されるようになったという。村の背後に青鬼神社の前宮、その上に奥宮がある。創建は古く806年。ご神体は善鬼大明神(御善鬼様)という。

 周辺には縄文時代中期・後期の善鬼堂遺跡・馬場遺跡があり、古くから集落が形成されていったと考えられる。現在の民家群は江戸時代後期〜明治時代後期のもの。用水路「青鬼堰」は江戸時代末期の万延・文久年間に築かれたものである。

 現在「白馬村青鬼重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。集落内の民家主屋は15棟あり、うち14棟が伝統的家屋。これらは現在も住居として使われている。屋根はかつて茅葺きであったが、現在は鉄板被覆だ。伝統的なつくりの土蔵が7棟残っていて、火災を考慮して主屋からは離れた場所に建てられている。休憩所「お善鬼の館」の横に、昭和初期に使用されていたガッタリの復元物がある。ガッタリとは、水力を使った精米機。

 青鬼集落の棚田は日本の「棚田百選」にも選ばれている。田植えの時期に、棚田を通して望まれる雪の残る白馬連山の美しさはひとしおである。小生は、訪れた友人の案内などを含めて、青鬼には5〜6回は行っている。10年ほど前が最初だったが、現在よりもっと素朴な味わいがあり、感激したものである。「保存地区」に指定されたせいか、行く度におカネをかけて家屋に手が加えられ、全体に綺麗になっていくのだが、昔のままの風情が失われていくようでなにか寂しく感じられる。代々残したい信濃の秀逸な風景である。


 


青鬼集落の入口に佇む馬頭観音。暮らしが馬と密接な関係にあったのだろう



集落の中心街。右から2軒目が「お善鬼の館」で観光客の休憩場所でもある



「お善鬼の館」の隣に復元されたガッタリ。水流を利用して米搗き(精米)した



「棚田百選」にも選ばれている。正面に五竜岳が聳えてみえる(2021年3月)

 

 

野菜苗の生育が…

中澤 滋(松本市)

 今年の温室による野菜苗の育苗はうまくいきませんでした。発芽用の用土では上手く発芽してたのですが、本葉が出てから植え替えた市販のオーガニック培養土ではほとんど生育しなかったのです。いつもはネットで購入する用土でしたが、たまたまカインズでオーガニック培養土が売っていたので、今年はこれで行こうと思い購入したのが間違いだったのです。

 発芽用の土はやや栄養素の少ないものをセルホットに播いて、その後子葉、本葉が何枚か出た後にオーガニック培養土に植え替えたのです。でも植え替えた後にほとんど成長しなかったのでおかしいな、とは思っていました。それでも時期になったので先ずキュウリを畑に移植して様子を見ることにしました。植えてから10日たってもほとんど生育せず、根が養分を吸い上げていない感じです。

 そこで近くのファーマーズガーデンでキュウリの苗を6株購入して畑に行きました。畑のキュウリの苗を全て確認すると、苗のそばから細いきのこ・ヒトヨタケみたいなのがいくつか生えているのです。培養土の素材・成分のせいなのでしょうか。
 そこで不要となった苗を周りの土ごと全て取り去り、新たに苗を植え付けて残りの場所には残っていた種を播いてきました。その後種まきしたキュウリは順調の育ち本葉が2、3枚出てきたので少し遅れて収穫できそうです。

 後日、生育の遅いトマト、茄子、ピーマンなどの苗も全て掘り起こし、購入苗を植え付けてと余った場所には種を播いてきました。昨日には芽が出て来たのできっと大丈夫でしょう。

 そして家の庭で育てているハーブや花の苗も同じように生育が止まったままだったたので、これらについてはネットで購入した有機培養土に植え替えました。勿論苗の根は水で古い土を洗い流しておきました。数日後の様子ですが、無事に根付いたようです。

 今回の有機培養土には小枝が多く残っていて、1つのポットに数本入ることがあるくらいでどうも未完熟の堆肥だったようです。以前どこだかで購入した用土はもっと酷くて、ヘドロのようなドブの臭いのするものもあったので、ホームセンターの用土には気をつけなければなりませんね。大失敗でした。

 


 
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 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
 次回もどうぞ楽しみにしてください。