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2012.8 No.224  発行 2012年8月28日

発行人 中澤 滋 ASP研究所 長野県松本市梓川梓3072-12

Tel:0263-50-6315/Fax:0263-50-6512

 

 

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ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。

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7月のニュースから

■節電実施時、ガス機器の換気のお願い/東京ガス

 東京ガスから、節電に関してのお願いが出されています。それによると、各家庭や職場で節電に取り組む祭、ガス機器を使用するときの十分な換気を行うよう注意をしています。
 同社によると、今年6月に行った「換気に関する調査」の結果、小型湯沸器のご使用に際して、「必ず換気をする」との回答が23.5%であったことに対して、「全く換気をしない」との回答が35.8%にも上ったといいます。

 その理由について尋ねたところ、「換気をする」と回答した人は「一酸化炭素中毒を防ぐため」、「新鮮な空気を供給するため」等、安全に関して高い意識を持つことが確認された一方で、「換気をしない」という状況には、「面倒くさい」「換気扇をつけ忘れる」等の理由に加えて、「節電のため」「電気代の節約」「冷暖房の効きが悪くなる」といった理由が挙げられていたとのことです。

 夏の時期、各家庭・職場では、冷房のため部屋を閉め切ることが多くなりますが、そのような状況では、台所や厨房でガスコンロや小型湯沸器等のガス機器の使用に際し、十分な換気が必要だ、と注意を促しています。
東京電力管内の家庭では、昨年から計画停電などを体験したこともあり、節電意識が滲透いると思います。しかし、安全を優先した上での節電でないと、自らを危険に陥れることになるので、十分注意したいものです。

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電池による事故について/NITEが注意喚起

 NITE(製品評価技術基盤機構)は、 誤使用や不注意による電池の事故が毎年通知されているため、製品を安全に正しく使用して事故を防止するための注意喚起を行いました。
 NITE製品安全センターによると、電池による事故は製品に起因するものが多いものの、正しく使用すれば防ぐことができる誤使用や、不注意による事故も起こっているため注意が必要だとしています。

 同センターに通知された製品事故のうち、電池の事故は平成19年度から23年度に557件あり、被害状況は重傷事故5件、軽傷事故89件、拡大被害220件などで、そのうち火災は3件でした。

 これら主な要因を以下に示します。
 .外部からの圧力などによる内部ショート
 .電池のごちゃ混ぜ保管や外装ラベルの破れなどによる外部ショート
 .逆装填したため内部圧力上昇による液漏れ
 .新旧の電池を混合して使用し過放電状態による液漏れ

電池による事故事例
(事例1)【逆装填による破裂】
 懐中電灯の購入後、ボタン電池を装填したが点灯せず、その後、電池が破裂し、飛び出した。
→ ボタン電池を4個直列に装填する構造でしたが、1個を逆装填したため、電池が充電されて内圧が上昇し、破裂したものと推定さ れます。 
   
(事例2) 【新旧電池を混ぜた使用による液漏れ】
 ラジコンのコントローラーに使用していたアルカリ乾電池から液が漏れ、顔に付着した液でやけどを負った。
→ 新旧のアルカリ乾電池を併用したため、古い乾電池が過放電状態となり内部のガス発生に伴い内圧が上昇し、安全弁が作動して漏液したものと推定されます。   
 
(事例3) 【長期間保存による液漏れ】
 たんすの中に入れていた未使用のアルカリ乾電池が液漏れし、衣類等を汚した。その後、漏れた液(粉末)が付いた衣類を着用し、化学やけどを負い、かぶれた。
→ たんすにアルカリ乾電池を長期間保管していたため、液漏れが生じ、漏れた液が付着した衣類を着用したことにより、化学やけどを負い、かぶれたものと推定されます。

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薪ストーブの触媒、一部に基準不適合品/ファイヤーサイド

 ファイヤーサイド株式会社は、薪ストーブ「アンコール」、「デファイアント」、「イントレピッドII」、「(スモール)ウィンターウォーム」で、煙燃焼システムのセラミック製触媒に関し、生産品質基準に対する不適合があったことから、触媒を無償交換すると発表しました。

 触媒の金属製囲い枠が、熱に弱い、もしくは大きく膨張してしまう素材で組み立てられたため、金属枠の膨張により、触媒を収めるセラミックボックスが破損する恐れがあるとしていて、また効率的な燃焼が得られず、ユーザーの経済的利益(燃費等)が損なわれるとしています。この影響での事故は過去発生しておらず、当該部品が破損した場合でも、生命及び身体に重大な影響を及ぼすことはないということです。

 薪ストーブの構造については詳しくないのですが、単に薪を燃やす部屋(一時燃焼室)に加えて、二時燃焼室というものが有り、そこで触媒を使うことで高温でなくても効率的な燃焼を可能にして、トータルの燃焼効率を上げるためのものだと言います。

 最近では住宅街でもログハウスが珍しくなくなり、当然のように薪ストーブが利用されています。
 また、ログハウス以外でも薪ストーブ利用が増えているようで、それは薪ストーブから排出される二酸化炭素は、木々が生長する過程で大気から吸収した二酸化炭素の量より多くなく、薪を燃やしても新たな二酸化炭素(CO2)を生み出さないということで、環境に優しい利点に惹かれているように思えます。

 しかしCO2をこれ以上増やさない、と言う観点から見ると、木々が過去にため込んだCO2を環境中に放出しても良い、と言う論理は、使い放題エネルギーを使い、化石燃料を燃やし続けてきたこととへの反省がないようです。
 それは森の樹を燃やさないことで、今後何十年もCO2を減らしてくれる効果、というものを度外視しているようでもあり、薪ストーブを売るための宣伝にも聞こえます。

 今の社会、こんなにも温暖化、 CO2が悪い、と言う風潮が蔓延しているので仕方ありませんが、経済最優先の考え方を是正、消費するものの大幅削減の効果が一番だと思いますが…。

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■首掛式の乳幼児用浮き輪を使用する際の注意について

 国民生活センターでは、本年6月2日、東京都内の住宅で親と入浴中の生後4カ月の乳児が、首掛式の乳幼児用浮き輪(首浮き輪)を使用している際に一時窒息し、救急搬送された(窒息の原因は不明)ことを受け、首浮き輪の代表的な製品(商品名:スイマーバうきわ首リング)について、使用テストやウェブサイトでの販売店の表示の調査などを行いました。

 また首浮き輪による事故は、これ以外にも日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会が、首浮き輪が外れて乳児が浴槽で溺れた2件の事例を公表しているほか、東京消防庁も同様の事故情報を公表しました。

 これら事故は、いずれも保護者が少しの間、目を離したときに起きていることから、今一度使用上の注意を怠らないように促すものです。
 センターのテストの結果から、製品について主に次の点を指摘しています。

  • 首浮き輪に空気が入っている場合、通常、顔が水中に沈んだり、首浮き輪が外れたりすることはなかったが、条件によってはあごが首浮き輪の穴へ下がることがある。
  • 首浮き輪の空気が少ない場合、首浮き輪が沈みやすくなる。さらにベルトを外すと、口や鼻が水に浸かったり、首浮き輪が外れたりすることがある。
  • インターネットで当該製品を販売する事業者のウェブサイトの中には、入浴の際、保護者がシャンプーをするときに当該製品が重宝されているなどと掲載したものがある。

 その上で、センターでは首浮き輪の使用中の事故を防止するために、当該製品を使用する際は、次のことに注意するよう求めています。

  1. 首浮き輪を使用する前には、製品の取扱説明書をよく読み、空気が少なくないか、ベルトが外れていないかなどを確認して、正しく使いましょう。
  2. 使用条件がお子様に合わないときは、使用しないでください。使用できる目安は生後 18 か月、かつ体重 11kgまでですが、浮き輪にあごがのらない場合や、首と製品のすき間に大人の指2本分が入るゆとりがない場合は使用しないでください。
  3. 使用している間は、お子様から目を離さないでください。保護者の方がお子様と一緒に入浴する際に、自分の髪を洗ったり、他の子どもを洗ったりするときは、目を離すことになるので、使用しないでください。
  4. 使用中、お子様に少しでも異変を感じたら、すぐに使用を中止してください。
  5. 製品に異常があると感じたら、販売店や製造・輸入事業者へ連絡してください。

 なお、なお、「スイマーバうきわ首リング」の正規総輸入代理店である有限会社FUNAZAWAでは、製品自体や製品に付けている「日本語公式ガイド」(取扱説明書)で、子どもの使用対象の月齢や条件、使用時の水深、空気漏れの確認などを警告表示しているとのことです。

 ようするに正しい装着が施されていればいいのですが、子供の大きさが異なることから、製品を実際に装着して問題がないことを確認、その上で使用する必要があるようです。
 もちろん、浮き輪の空気が抜けてないか確認も必要です。そして、もともと保護者が目を離して他のことをするための商品でないので、 自分の髪を洗ったりすることが事故に遭うリスクの増加を認識しなければなりません。

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■韓国ロッテのクッキーから農薬、アイスから一般細菌検出

 韓国より輸入した「LOTTE WORLD CHARACTER COOKIE(ロッテワールド  キャラクタークッキー)」および「CHOCOCHIP COOKIE(チョコチップクッキー)」から、残留基準を超える農薬(ジクロルボス)が検出され埼玉県春日部保健所はシン・インターナショナルに対し、原因究明の調査や当該品の廃棄等を指導しました。

 同保健所によると、基準値0.01ppmのところ、「LOTTE WORLD CHARACTER COOKIE」のチョコタイプから0.8ppm、コーヒータイプから2.4ppm、「CHOCOCHIP COOKIE」からは1.9ppmのジクロルボスが検出されたということです。一部商品が特定の消費者へ流通しており、回収等を行っているそうです。

 また、韓国の農林水産検疫検査本部は韓国内の主要アイスクリーム類製造会社に対する回収検査の結果、8種の製品から 基準値以上の一般細菌が検出されたと、3日に明らかにしています。同本部によると、基準値0.01ppmのところ、「LOTTE WORLD CHARACTER COOKIE」のチョコタイプから0.8ppm、コーヒータイプから2.4ppm、「CHOCOCHIP COOKIE」からは1.9ppmのジクロルボスが検出、一部商品が特定の消費者へ流通していることから、回収等を行っているとのことです。日本のスーパーでも、「韓国直輸入・ロッテのアイス」として売られている商品と言うことです。

 また昨年11月には、韓国ロッテが製造・販売しているチョコレート菓子「ペペロ」に、生きたままの幼虫が混入していたことで韓国内で大騒ぎになったことがあるなど、韓国ロッテの衛生管理はずいぶんひどいようです。

 ところで韓国の食品について少し調べてみると、以下のような驚きの記事があり、根底には韓国食品業界全体の衛生管理・安全軽視の問題があるようです。

「米食品医薬品局 韓国製海産物の回収を求める」
http://japanese.ruvr.ru/2012_06_16/78294694/www.azumino.matsumoto.nagano.jp

「韓国製かつお節から基準超過の大量発がん性物質!」
http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-1734.html

「韓国ノリに衝撃の事実…硫酸・塩酸入り栄養剤が使用される」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1228&f=national_1228_116.shtml

「学校給食のキムチからカエル、生産過程で混入か」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0602&f=national_0602_113.shtml

「キムチからネズミ、半年で異物混入事故307件発生」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0821&f=national_0821_124.shtml

「天ぷら粉からネズミ、シリアルから鉄パイプ…異物混入相次ぐ」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0516&f=national_0516_014.shtml

 加えてこのような韓国の食品における衛生・安全上の問題に対し、我が国のメディアの報道が極端に少ない、あるいは全くない、ということがネット上の怒りの声として多く挙がっていました。

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