ASPニュース Web版

No.236

  発行 2014年2月28日

発行人 中澤 滋 ASP研究所 長野県松本市梓川梓3072-12

Tel:0263-50-6315/Fax:0263-50-6512

 

 

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ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。

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★12月のニュースから

■扇風機および周辺を焼損/アピックス

 株式会社アピックスインターナショナルが輸入した扇風機(タワーファン)APICEで、製品及び周辺を焼損する事故が3件発生しました。

  同社によると事故原因は電源コードの断線による出火でしたが、いずれも人的被害はありませでした。
 同社では事故の再発防止のため、対象製品を無償で交換することを発表しました。
 対象機種は2007年3月〜2009年8月に販売されたAFT-677RI(WC/IS)で、販売台数は21,000台とのことです。
 当該製品をお持ちの方は、すみやかに製品交換を受けるようにしてください。

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アクリフーズ 「群馬工場製造 全商品」 回収&返金

 マルハニチロホールディングスの連結子会社であるアクリフーズの群馬工場が生産した冷凍食品の一部から、本来含まれていない農薬「マラチオン」が検出されたため、同一工場で生産している全商品を回収・返金すると発表しました。

 同社によると、消費者から異臭の申出があり、調査した結果、ピザ、フライ類、コロッケの一部からマラチオンが検出されたものです。

 同社では、マラチオンが含まれる商品は強い刺激臭を持ち、経口摂取した場合は、吐き気、腹痛等の症状を起こす可能性があるため、手元に商品を保有している場合は、絶対に食べないよう呼びかけています。
この事件では同社派遣従業員が逮捕され、今後事実が明らかになりますが、給料などの待遇に不満があったこととの関連性が指摘されています。

 今回の事件では、2007年12月に発覚した中国毒入り餃子事件を思い起こさせますが、同事件では犯人の犯行動機について、臨時従業員と正社員の給与格差への不満、妻の出産休暇の際にボーナスが支給されなかったことが、犯行の引き金になったと供述していました。

 当時は中国の工場で起きた事件であり、中国特異の労働環境に問題がある、との見方が多く、「日本国内で同様の事件が起きる可能性は低い」との意見がほとんどでした。
 しかし我が国でもこのような犯罪が起きるようになったことは、派遣社員の待遇問題の深刻さを感じざるを得ません。

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「味付ゆでたまご」 回収&返金/岩手ファーム

 (有)岩手ファームは「味付ゆでたまご」の一部商品から、検査の結果、指定外添加物である動物用医薬品(塩化ジデシルジメチルアンモニウム)が検出されたため、回収・返金することにしました。
対象商品は以下のものです。
<販売者 JA全農たまご>
 ・味付ゆでたまご 1個入
 ・味付ゆでたまご 2個入
 ・味付けゆでたまご 6個入
 ・StyleONE味付ゆでたまご 1個入
 ・StyleONE味付ゆでたまご 2個入

<販売者(株)マルエツ>
 ・maruetsu365コクと旨味の赤いたまご味付ゆでたまご 1個入
 ・maruetsu365コクと旨味の赤いたまご 味付ゆでたまご 2個入

<販売者(株)中島鶏卵市場>
 ・魔法のたまちゃん塩味ゆでたまご 2個入り

<スーパーやコンビニ等で販売のもの>
 ・塩味ゆでたまご 2個入
 ・塩味ゆでたまご 5個入
 ・岩手山塩味ゆでたまご 4個入
 ・味付ゆでたまご 1個入
 ・味付ゆでたまご 2個入
 ・味付ゆでたまご 4個入

 今回の問題ですが、「岩手ファームが禁止添加物を使っている」との情報提供を受けた盛岡市保健所が、10月に立ち入り調査を実施したところ、製品の「味付ゆでたまご」から畜舎の消毒などに使われる塩化ジデシルジメチルアンモニウムが0.64ppm検出されたことが発端です。

 同社は当初、使用を否定していたものの、 12月16日になり、9月からこの薬剤を使用していたことを認めたそうです。食品での使用が禁止されている動物用の殺菌・消毒薬を、ゆで卵にカビ防止の目的で 添加したとして、盛岡市保健所は同日、同市玉山区の同社食品加工場を、食品衛生法に基づき無期限の営業禁止処分としたものです。

 法律を無視した企業がまだまだ多いですが、内部告発により国民の健康が守られたよい例だと思います。そして現場および経営者にあっては、情報管理統制を行っても、いつか必ずリークするものだということを認識すべきでしょう。

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★1月のニュースから

加湿器で発火のおそれ/アイリスオーヤマが回収

 アイリスオーヤマ株式会社は、同社が販売した加湿器において、製品基板で稀にトラッキング(漏電)現象が発生し、発火に至るおそれがあるとして、対象製品の自主回収を行うと発表しました。

 対象製品は「強力ハイブリッド加湿器」の KHH-800Z、KHH-800、PHA-750Z、PHA-750、PHA-1000Z、PHA-1000です。
 返金もしくは代替製品への交換を行います。

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空気清浄機で発煙のおそれ/アントレックス回収

 株式会社アントレックスは、同社が販売した空気清浄機において、フィルターの手入れ時の水分の残存、埃の堆積により、集塵板ユニット内部で放電を起こし、外殻部品が焦げて発煙するおそれがあるとして、対象製品の修理を行うと発表しました。

 製品名はVIKTOR エアコンディショナー WH/ BKです。
 対象製品をお持ちの方は、下記の問い合わせ先へ連絡し、着払いにて製品を送付することになります。

  お客様サポートセンター VIKTOR(ビクトール)係、TEL:0120-813-321
 その後同社では対象製品を修理(接触電極部分の絶縁施工)を行うとしています。

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YAMAZEN オーブントースター回収

 株式会社山善は、2013年2月〜2014年1月の間に販売した、「YAMAZEN オーブントースター」の一部において、使用中にガラス扉が破損する事故が発生したと明らかにしました。

 同社は、破損原因については現在調査中ながら、事故が発生したことを重視、製品回収と購入代金の返金を実施することにしました。

 当該機種の型番はBTM-E1000(R)、BM-Y100(WR)で、販売台数は12,650台とのことです。電話での受付は0120-680-286となっています。

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ハンディウォーマーで発火事故発生/イデアが回収

 株式会社イデアインターナショナルは、同社が販売したハンディウォーマーにおいて、本体内蔵のリチウム電池の不具合に起因したと思われる発火事故が1件発生したとして、対象製品の自主回収を行うと発表しました。

【対象製品】
 製品名:3way ハンディウォーマー
 品番: BDE014-CLAU、BDE014-TATU、BDE014-LUCK、BDE014-LESL
 商品コード: 4760134、4760135、4760136、4760137
 販売期間:2013年9月〜2014年1月
 販売数:約14200台

 なお、電池の不具合に関しては現在調査中とのことです。
 対象製品を所持している方に対し、使用を中止して返送するよう呼びかけています。

  今回のハンディウォーマーは、パソコンからUSBにつないで充電できるカイロですが、LEDライト付でスマートフォンにも充電できるものです。

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