ASPニュース Web版

No.237

  発行 2014年4月24日

発行人 中澤 滋 ASP研究所 長野県松本市梓川梓3072-12

Tel:0263-50-6315/Fax:0263-50-6512

 

 

[ ASP トップ ] [ ASPニュース2014 ]

ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。

.



★2月のニュースから

■ダイエー開発商品の電気ストーブで自主回収/発火する恐れ

 (株)ダイエーは、2002年10月5日〜2002年11月9日まで販売していた「コルティナ電気ストーブDES-902」において、製造時の部品加工不良が原因で、発火する恐れがあることが判明したとして、該当商品を自主回収することにしました。
 商品名 は「コルティナ 電気ストーブDES-902」(カラー:イエロー・グリーン・ホワイト)で、販売数量は8,191台とのことです。
 問い合わせなどの連絡は、フリーダイヤル:0120-259-222まで。

目次へ


★3月のニュースから

ペダル付き電動2輪車に公道走行できないものが/国民生活センター

 インターネット通販などでは、電動アシスト自転車として公道を走行できるとしたペダル付き電動2輪車が多く販売されています。
 国民生活センターでは、2005年4月6日に公表した『電動アシスト自転車』の中で、インターネット通販で販売されていたペダル付き電動2輪車3銘柄について調べました。その結果、3銘柄ともに自転車としても原動機付自転車としても公道を走行できないものであることが判明したため、公正取引委員会から販売業者に対し排除命令が出されていました。

  その後、2008年4月以降にセンターが受け付けた事故情報には、公道を走行できないペダル付き電動2輪車に関する事例が104件(2014年2月28日までの登録分)もあったといいます。
 また、そのうち6割以上の人が、購入した後になって公道で使用できないという事が分かったといった事例で、依然として公道使用の可否に関して曖昧な表現の商品が販売されていることが分かります。
 そこでセンターでは、販売サイトの表示や、車両の機能や装備の調査を行い、再度、情報提供を行うことにしたものです。
<販売サイトの表示について>
購入した販売サイト、取扱説明書の表示を確認したところ、すべての銘柄で写真や記述において、公道で使用できるかのような表現が見られました。

<ペダル付き電動2輪車の機能等>
外観上は、参考品と差異はなく、機能等を調べたところ、参考品以外はTSマークはありませんでした。
また、参考品以外はペダルをこがなくてもモーターが作動したり、モーターの出力がペダル踏力に追従していないため、自転車として公道走行できないものでした。

<保安部品の有無>
全ての銘柄に原動機付自転車としての保安部品が装備されておらず、原動機付自転車としても公道走行できないものでした。

 以上のように、ペダル付き電動2輪車の中で、モーターのみでも走行するなどの機能を有したものは、ペダルを用いて人の力のみで走行する場合であっても、自転車とはみなされず、「原動機付自転車」とみなされます。
 しかし、原動機付自転車としても保安部品が不足しているため、公道走行させると法律違反となるので注意しなければなりません。

  インターネット通販等で公道走行が可能なように表示して販売しているペダル付き電動2輪車の中には、実際は、自転車として公道走行させてはいけないものもあるので十分確認してから購入しましょう。また購入の際は、型式認定のTSマークを目安にするとよいとのことです。

目次へ


スチームクリーナーでやけど /国民生活センター商品テスト

 国民生活センターでは、消費生活センター等の依頼に基づいて商品テストを実施してい留ので、そのテスト結果から1つ紹介します。

 「スチームクリーナーを使用中、パイプのつなぎ目近くを持ったところ、熱くてやけどした。危険な温度になっていないか調べてほしい。」という依頼についてです。
 当該品はテレビショッピングで購入したもので、初めて使用した際に、樹脂製の延長パイプの接続部付近を右手で持ったときにやけどを負ったとのことでした。

 当該品に通電してスチームレバーを操作したところ、パイプの接続部からスチームが漏れ出ているのが確認され、接続部の温度は約90℃以上に達し、接続部付近のパイプの温度も約80℃の高温となっていました。
スチームの漏れが確認された接続部を調査したところ、パイプ接続部からスチームが漏れない様にするゴム状のOリングが装着されていないことが分かりました。

 今回の事故が購入後、最初に使用したときに発生していることや、装着されたOリングは簡単に脱落しないこと、また、送付された当該品の延長パイプ、ノズル、ブラシの内部及び梱包箱などに、脱落したOリングがなかったことから、事業者が商品の組み立て時にOリングを装着していなかった可能性が考えられました。

 依頼センターが今回のテスト結果を販売事業者に伝えたところ、相談者へ交換品が提供されました。また、販売事業者が今回の件を製造事業者に報告したところ、出荷前点検を強化するとの報告を受けたとのことでした。

目次へ


ダイソン、ファンヒーター「hot+cool」を自主回収

 ダイソン株式会社は、「ダイソン Hot + Cool(ホット アンド クール) AM04」「同 AM05」で安全性の問題が判明したことから、回収・改善対策を行うと発表しました。

 同社によると世界で販売した同製品約100万台のうち、製品本体内で小さな発火が生じた事象が少数件発生したことによる回収とのことです。
これによる人への健康被害や物への損傷被害などの報告は、同社には届いていないそうです。

<回収・改善対策>
 製品の使用を中止し、電源プラグをコンセントから抜いて、修理申込をする。

<手順>
(1)対象製品のシリアル番号をダイソンオンラインサイトで登録する。
 ※シリアル番号は、製品本体底面に英数字の組み合せで記載
 ※メール及び専用電話番号でも受付
(2)製品シリアル番号登録後、自宅へ送付される梱包資材で対象製品を梱包し、同封の着払い伝票でダイソンに送付する。
(3)修理後、総合点検を行い発送。修理完了から2年間のメーカー製品保証を提供。改めて保証登録の手続は必要なし。
とのことです。

目次へ


イケアジャパン、子供用ベッド装飾品を自主回収

 イケアジャパンは24日までに、子ども用ベッドの上にぶら下げて使う布製の装飾品の自主回収を始めたと発表しました。

 海外で幼児の首に巻き付いたとの報告が11件あったためで、日本国内では2006年4月から今年3月までの間に5万個弱が販売されたといいます。

 商品名は「ベッドキャノピー」というもので、長さ約2.4メートルの布をベッドの上からぶら下がっているものです。このため、寝ている間に子どもがその布を引き寄せ、窒息事故が起きる恐れがあるといいます。
 今回世界26カ国・地域でリコールを実施し、海外で購入した製品も対象となります。問い合わせ先は電話0120・151・870まで。

 当該製品をお持ちの方は速やかに同社まで連絡をしましょう。

目次へ


[ ASP トップ ] [ ASPニュース2014 ]