ASPニュース Web版

No.238

  発行 2014年6月10日

発行人 中澤 滋 ASP研究所 長野県松本市梓川梓3072-12

Tel:0263-50-6315/Fax:0263-50-6512

 

 

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ASPニュースは、複数の新聞・雑誌などの記事から
事実関係を整理した上で個人的な見解で記事にまとめています。

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★4月のニュースから

■KIDS(GIRLS) ベルト付レギンス、回収&返金/H&M

 ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパンは30日、全国のH&Mキッズ取り扱い店舗で販売した女児向けKIDS(GIRLS)ベルト付きレギンス(サイズ92・93)について、ベルトのつなぎ目に用いられている金属部分が、破損する可能性があり、誤飲につながる恐れがあり、販売済みの該当商品を全て回収し、代金の払い戻しをすることを決定したと発表しました。

 国際的な市場で活動する企業らしく、衣料品の金属部の破損が誤飲の恐れになり得る、と判断したようです。日本の企業も見習う必要がありそうです。

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★5月のニュースから

ビジネス向けモノクロレーザープリンタ点検&部品交換/NEC

 日本電気(NEC)は、2001年2月から2004年5月にかけて販売したビジネス向けモノクロレーザプリンタにおいて、発火を伴う可能性のあることが判明したと発表しました。

 同社によると2007年12月までに、対象製品、「MultiWriter2800/2800N」の使用済の定着器を回収した際、内部のベアリングに破損が3件確認されたというものです。

 連絡を受けた製造元である富士ゼロックスが、安全に関わるリスク評価を行ったところ、ベアリング破損に起因し、場合によってはランプが連続通電となり発火に至るおそれのあることが判明したといいます。
同社では、対象製品の無償点検・部品交換を実施していて、問合せ先は以下のとおりです。
 NECプリンタお客様受付センター
 電話:0120-657-571です。

 対象製品は、MultiWriter 2800「PR-L2800」、MultiWriter 2800N「PR-L2800N」で、すべてのシリアルナンバーが対象だと言います。
 これまでに、該当製品で1件の発火事故が発生していますが、この事象は装置内部に留まっており、建物や人体への拡大被害はなかったそうです。

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電気衣類乾燥機14機種、点検&修理/三洋電機

 三洋電機が製造し、SANYO、NEC、FUJITSUの各ブランドで販売した「電気衣類乾燥機」の一部製品で、機器内部の部品に水分が滴下した場合、稀に発煙・発火に至る可能性があることが判明。1994年5月〜2011年11月までの期間に製造した。14機種を無料で点検・修理します。

 これまでに当該製品で、制御基板に搭載されている部品から発煙・発火に至る事故が3件発生したものの、いずれも人的被害には至っていないとのことです。

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コーヒーメーカー自主回収/タリーズ販売の1280台

 コーヒー用品を販売するカリタは15日、家庭用コーヒーメーカーで発火や内部の焼け焦げなどが5件起きたとして、1280台を自主回収すると発表しました。いずれも2006年4月〜2009年にコーヒーチェーン、タリーズコーヒーの店頭や、カタログ通販で販売したものです。

 カリタによると、回収対象製品は同社が中国から輸入し、タリーズブランドとして販売した形名「AP−103」のうち、2006年4月6日に製造された製造番号「T1001〜T2280」です。

 同社によると、2012年7月〜今年4月、コーヒーメーカーが発火し周囲を焦がすなどの事故があったといいます。原因は製造時のねじの締め付けが緩くなっていたため、接触不良で異常発熱したとみられています。
いずれもけが人はなかったとのことです。

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「べスパ 」スクーター22台リコール/ピアッジオグループジャパン

 ピアッジオグループジャパン株式会社は、スクーター・べスパ「LX125」等22台のフューエルパイプに不具合が判明したことから、国土交通省にリコールを届け出ました。

 同社によると、フューエルパイプの材質が不適切なため耐久性が不足しており、使用中に亀裂が発生して燃料が漏れ、最悪の場合、発火する恐れがあるとしています。

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コーナン商事、家電製品80品目を自主回収/PSEマーク違法記載など

 ホームセンター大手のコーナン商事は、過去に輸入販売した電気製品について、電気用品安全法が規定する義務を果たしていなかったとして、自主回収を行なうと発表しました。

 対象は2002年4月〜14年4月に主に中国から輸入・販売したプライベートブランド(PB)商品で、販売個数は約1千万個で販売額は約250億円となるもようです。

 電気用品安全法では、一定の自主検査を行なった上でPSEマークを記載することを義務付けていますが、同社内には検査記録が残っていないなど、法令に違反した製品が多数あったといいます。これは同社が違法にPSEマークを記載している、という疑いを受けての社内調査結果から対応したものだといいます。

 回収対象となる家電製品は80品目に上り、ほぼ全分野に及んでいます。また、販売期間は、2002年4月から今年4月までの12年間にも渡るもので、不正が長期間行われていたことが分かります。
 主な分野は、調理家電、冷蔵庫、換気扇、掃除機、理美容器具、冷暖房器具、照明器具、電球など。また、園芸用品、AV機器、学習机などにも対象製品があります。

 対象製品は、同社が販売した炊飯器、ポット、トースター、レンジ、コーヒーメーカー、ミキサー、IH調理器、アイスクリームメーカー、ホットプレート、冷蔵庫、換気扇、掃除機、理美容、冷房用品、暖房用品、クリスマス用品、照明器具、防犯カメラ、電撃殺虫器、ガーデン用品、電球、電気コード、AV関連、目覚まし時計、事務用品、レンジ台・学習机、住宅設備、電動工具などです。
大阪市で記者会見した疋田直太郎社長は「利幅が大きく、商品開発を急ぎ過ぎた」と原因を説明、謝罪しました。

 安全・品質確保に欠かせない電気用品安全法の対応についての専門部署・品質管理部門が無かったのかもしれませんが、大きな代償を払うことになりました。ホームセンターなど、販売店といえども取扱商品の品質には気を配らなければならないということです。

 対象製品かどうかについての詳細は、同社が用意した自主回収専用サイト(http://www.kohnan-oshirase.com)及びフリーダイヤル(0120-171-657)を通じて問い合わせを行うようにと説明しています。
 回収専用サイトでは、製品の種別や型番などから、回収対象であるかどうかを検索できるようになっているとのことなので、同社製品を使っている方は一度チェックしたらいいでしょう。

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ふわっと軽いねんど、回収&返金/中国CSK

 中国シィ・エス・ケーが製造し、大創産業が販売した「ふわっと軽いねんど 赤、黄、青、緑、黒」で、食品衛生法で認められていない指定外着色料が使用され、かつ溶出試験で着色料の溶出が認められたことから、広島市保健所は5月28日に中国シィ・エス・ケーに対し、当該粘土の回収を命じました。

 保健所によると、いずれの粘土の着色料も健康上の有害性は認められていないこと、対象商品を口にしても摂取量はごく微量となることから、健康への影響はないとしています。

 ダイソーでは、該当商品もしくは商品を確認できるレシートがあれば、どの店舗でも対応するそうです。

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