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新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第28号

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忘年会報告記

M.S.

第22回例会報告


総会のご案内

総会(第23回例会)のご案内


〜おいしい味を、少し〜


中澤 滋

 今回は“おそば”のお店を紹介したいと思います。そば、といってもその味わいは微妙で私も自信があるわけではないのですが、それでも人生50年いろいろ食べてきて、何となく分かってきたものがあります。それはそばの香りと触感、いわゆるそばの腰に関係するのど越しと同時に味わうそばの香り、というもの、そしてさらに大事なのは“つゆ”の味でした。信州ではなぜか臭みや甘さが気になるだしが多くて困っていました。そんなことでそばについてはあまり客観的なことも言えず、このコラムでも避けていたのですが、昨年の年越しそばで目が開けました。

そば亭 伊藤

 村井の国立松本病院向かいのお店で、何度かおじゃましているのですがいつも裏切られたことはありません。なんといってもここのお奨めは、600円のもりそばか800円の大もりでしょう。大もりの量はもりそばの倍くらいもあり、高く盛り上がっている、という感じです。少し堅めの腰のあるそばはシッコリと冷たく、のどを刺激して胃に収まっていき、軽いそばの香りの余韻が残ります。ここのそばの“この”のど越しがなにより好きで、はしがどんどん進んでいきます。つゆはあっさり目ながら、しっかりとだしの利いた煮干し主体のようで、カツオ節の臭さもなく、濃すぎないしょう油の使い方も満足のいくものです。みりんの使い方がいいのかも知れません。

 また天ぷらそばの天ぷらがおいしいのも特筆もので、カラッと揚がった天ぷらは、松本地域で外食として食べるものでは一番おいしく(少しオーバーかな?)感じるものです。松本周辺では「食後に胃が何となく重たい」という、油の悪い店がほとんどです。天ぷら専門店でも、ごま油の香りでごまかすような無神経な味と素材でガッカリ、しかも胃がもたれることが多いのですが、ここの天ぷらは大変まともです。まるでわが家の天ぷらを食べているようで安心していられます。

 ところで先程も述べましたが、ここのおそばを皆さんに紹介するきっかけになったのは、昨年の年越しそばだったのです。12月の半ばに寄ったとき、年越しそばの案内が出ていて「どこかのそばを買わなければならないので、どんなものか、試しに今年はこれにしよう」と言う軽い気持ちで頼むことにしたのです。そして年越しそばを12月31日に持ち帰り、自宅でゆでて(僅かに「ゆですぎかな」と、失敗したように思ったのですが…)、容器にたっぷり入ったつゆを使い、薬味で食べたのです。そうしたら、その印象がいまだに忘れられないようなもので、「おそばやさんの味そのまま」というくらいおいしくてビックリしたものです。思わず今までの年越しそばの何とむなしかったことか…。近所の製麺所で手打ちそばを買ったこともありますが、大したことがなくガッカリしたことがあります。最近では何処のスーパーにでもある、皆さんご存じの生そば、「古城そば」で我慢していたのです。それでもニシンを載せれば結構おいしかったのですが…。

 しかし今回、1人前500円の持ち帰り用そばで、こんなに幸せを感じたことはありませんでした。そういえば店には「お持ち帰り」という貼り紙がいつも有ったことを思い出しました。客人が来たときに、宴会の一品として自宅で提供してもいいようです。皆さんも村井方面に行ったときは、是非ここのそばを食べてみてください。きっと満足していただけると思います。お店の電話は0263-85-1877です。



〜私は怒っている〜

 久々にミスター・アングリーさんこと口我 庵栗(くちが あんぐり)さんの登場です。

“ 公共工事は誰のため?”

口我 庵栗

 私は信州のほぼ中心地の安曇野に住んで5年になります。以前1972年〜1979年まで松本に住んでいた頃に比べて県内の道路が整備され、南北に長い長野県を高速網のおかげで長野まで40分程度、南信の飯田でも60分で行くとができます。勿論東京、名古屋は当然ながら、金沢でも一日の行動範囲です。

 今松本地区で囁かれている公共工事2件について少しふれてみたいと思います。

 一つは松本〜糸魚川の従貫道(松本〜100キロ)の建設です。以前は夏、子供達を新潟の海へ、冬は白馬のスキー場へと、車で大変な思いで2〜3時間以上かけて通ったものです(古くは塩の道)。4年前冬のオリンピックがあり、道路整備もすっかり終わりました。おかげで県内の公共工事が減り、新聞紙上でも業者の嘆きが伝えられていますが、地域の人たちは是非必要と田中知事に訴えヘリコプターで視察しています。

 私は2月3日(日)早朝、魚釣りをしに久しぶりにこの松本〜糸魚川(国道147)を利用しました。今年は例年に無い大雪(松本でも44センチ)で、早朝とはいえトラック、大型観光バスやスキー客のマイカーが多く、渋帯するかと心配しながらハンドルを握りました。オリンピック道路は勿論、大町から白馬に抜ける道路もきれいに除雪され、昔では信じられない整備です。この時期ノロノロ運転が当たり前でしたが、トラックに追い越されたものの1時間30分程度で糸魚川に無事到着しました。帰りはスキー客による混雑も考えられましたが、白馬を3時過ぎに通過、往きに比べて30分程余分にかかりましたが、昔では考えられない早さで帰ることができました。途中一部狭い地区がありますが巨額の税金を使って新しい道路は必要でないと思いました。この頃では、地元でも交通の便が良すぎて宿泊客も減り、信州の観光も日帰りが多く期待外れの声があり深刻の報もあります。

 今一つは今年ワールドカップが日本で行われますが、松本でも世界のサッカーチームを呼ぶ運動が行われました。その結果、南米のパラグアイの招致に成功しました。何と世界のサッカーを身近に見る機会ができたのですが、これが問題なのです。昨年夏、松本に県営の本格的なサッカー場(アルウィン)ができました。天然芝の収容人員2万人、総工費60億円、2年半かけて空港近くにできました。昨年Jリーグ2試合が行われましたが、天然芝のため管理が難しくて、一般の人は現在使用できません。また専門の方でも月に1週間しか使用できないそうです。

 これも問題ですが私は松本の招致に意義を唱えたいのです。運の悪いことにパラグアイの主戦場は韓国で、招致委員会試算の経済効果9億〜10億は可能なのでしょうか。また招致の費用1億9,000万円、これはパラグアイチームに支払われるわけです。この費用について、松本商工会議所副会頭が県に赴き「何とかして欲しぃと」知事に訴えています。こんな「人の金だからできる」というような事が、日本中で日常茶飯事のごとく行われているのでしょうか。日本人は怒る事を忘れてしまったのでしょうか。


〜言葉の散歩道〜

“おどけた”

M.S.
 大辞林をひくと、おどけるは「動詞、カ行下一段、フザケル、タワムレルの意」と書いてある。ところが、この国(信州)の人達はどうも違った意味に使っているようだ。わたしが時々たずねる70代半ばの林檎園のおばあさんは、“このまえ、わしがジャスコで買い物をしてたら、東京に嫁にいった近所の○○さんにばったりあったもんで、いや、おどけたおどけた”とこんなふうに。前後から察するに、おどろいた、びっくりしたとゆう意味に使っているようだが、おどけるがどうしてびっくりしたと言う意味に転用されたのか、いまのところわたしには解りません。どなたか知っている人がいましたら、教えてください。

 「おどける」は、たわむれる意味ではなく、「驚ろいた」の音から「驚ける」とばかり思っていたので、結構自然に感じていましたが…。(編集人)


編集人から

 2月に入ったある日のこと、なにやら鳥がきたので、「ヒヨドリかな」と見ると、どうも形が違い、よく見ると何とアカゲラだったのです。近くの林ではたまに見ることがありますが、自宅の庭の木に来たのを見たのは始めてです。雪が一面にあるため「えさ不足かな?」と思ったのですが、木にいる虫を食べるアカゲラにはあまり関係がないようにも思いました。その日はハンターが入っている様子もないことから、たまたま我が家に探検しにきたのかも知れません。こんな身近に自然が感じられる信州は、やっぱりいいですね。

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