Iターンネットワーク
新・信州人倶楽部

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第117号

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長野県各市町村のIターン支援策
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オンライン総会報告

 今年も高藤さんの協力で、ZOOMによるオンライン総会を4月17日に行いました。当日は事務局のミスで上手く連絡が行き届かず、参加できる方のタイミングを逸したこともあり、最終的な参加者は高藤さんと中澤の2名でした。申し訳なかったです。
 内容ですが、決算報告書を承認いただき、現行の事務局体制でいくことになりました。
 

長野 鉄雄 

税のことについて

 今年も、自動車税の納税通知書が送付されてきました。大きなため息をつかずにはいられません。
報道によると、以前、政府がロシアに対して、言い方は悪いかも知れませんが3000億円もの大金を支払ったことがあるそうです。
 そのお金は、我々国民の血税から出ているものです。そして、そのお金が、今回の侵攻の文字通り軍資金と化しているのであれば、それは許されることなのでしょうか。

 また、このお金がロシアに渡らず、国内にあれば、そんな動きはないのかも知れないですが、困窮している日本国民の生活を少しでも救うこともできたのかも知れません。
取り返すことができないのであれば、せめてその時の政府の責任者の方がポケットマネーで国にそのお金を返してから、国民に対して納税の義務を果たすように求めるのが筋ではないでしょうか。
 我々、国民の目の届かないところで、国民の負担による税金を使い、形骸化したシステムで国民の骨の髄までしゃぶりつくし、国民を滅ぼすための税制は、止めるべきではないかと思うのです。
 現在、物価は高騰し、国民生活の負担は大きくなるばかりです。このような時こそ、経団連は法人税の大幅引き上げと、消費税やガソリン税の廃止を政府に対して働きかけるべきなのですが、実際は世の中の事より、自分達を護ることのみ考え真逆のことをやっています。

 政府に対して政治献金を施し、法人税を大幅に下げさせ、その穴埋めにせんがため、消費税率の引き上げを提言している。
その結果、企業の内部留保は約484兆円を超え、その代償でしょうか、国民の生活は困窮しきっています。
国民に対して納税の義務を国が主張するのであれば、その使い道の透明性の確保はもちろん、使い道そのものも、国民のために使われることが、きちんと担保されなければならないと思います。
 今、海外からの攻撃に対して防衛力をどうするのかという議論が強くなりつつありますが、政府が本当に国を護ろうというお考えをお持ちならば、それ以上に、国民に対する重税という経済制裁を止めて欲しいものです。
 それとも政府の役目は、国民無き国家を目指すことなのでしょうか。

 

中澤 滋

遺伝子組換えサーモン

 あまり知られていませんが、2015年11月19日、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって、遺伝子組換えサーモンの食品認可が下りています。この遺伝子組換えサーモンは『アクアアドバンテージ』と名付けられ、通常の鮭に比べ成長速度も早く、体長も倍近く大きいのが特徴。養殖サーモン『アトランティックサーモン』の遺伝子を組み換えて作られ、なお遺伝子を組換えられた“動物”が食べ物として認められたのは世界初のことです。
 FDAは遺伝子を組換えていないアトランティックサーモンと比較し、生物学的な違いはないと認定。そのため、これを食べても安全だと判断し食品として認可が下りたようです。しかし遺伝子組換え食品の恐ろしさは、健康に対して予想のつかない悪影響を与えることにあり、下記のような影響をもたらす可能性があることが指摘されています。
ガン、白血病、肝臓病、多臓器不全、アレルギー、遺伝子異常(催奇形性など)不妊、流産、死産など。
 上記は遺伝子組換え作物(トウモロコシなど)の例ですが、アメリカやアルゼンチンでは、これらが導入された直後から、上記の病気・異常が増え始めたと報告されています。繰り返しますが、遺伝子組換え食品の恐ろしい点は、何が起こるか予測不能であるところです。
これだけの危険性をはらみながら、食品として認可されているために『遺伝子組換えサーモン』とラベルに表示する義務がないので、また一層恐怖を煽ります。食用に開発された経緯があるだけに、本国アメリカだけではなく、日本のスーパーに並ぶ日も近いかもしれません。
栄養がない点
 最後に、養殖サーモンには栄養がない点も見逃せません。本来、鮭はオメガ3が豊富な魚であります。しかし、魚などの魚介類やその加工食品などを検査する国際機関『IFFO』は、昨今の養殖サーモンには、10年前と比べてオメガ3が半分程度しか含まれていない可能性があると指摘しています。さらに、養殖サーモンは体内で炎症をもたらし、過剰にオメガ6を産生します。この結果、前述したガンや、糖尿病、リウマチなどの関節痛や心臓病、アルツハイマー等の病気を発症する恐れが出てくるといいます。
 天然の鮭はオメガ3が豊富な小魚をエサとするため、鮭自身もオメガ3が豊富になります。しかし、養殖サーモンは、先程書いたように豚や鶏肉の加工食品、大豆、大豆油、キャノーラ油、トウモロコシなどを与えられます。この結果、オメガ3が減少しオメガ6が増大すると考えられています。
 さてコーネル大学やイリノイ大学、インディアナ大学などによる研究では、さまざまな産地の養殖サーモンと天然サーモンの毒性レベル(PCBなどのダイオキシンや塩素系殺虫剤など)とω-3脂肪酸の含有量を測定し、リスク便益分析を行いました。論文はJournal of Nutrition誌に掲載されています。
 その結果、養殖サーモンでは天然サーモンよりω-3脂肪酸の量が多いものの、汚染物質の量は10倍程度とその便益を相殺する以上に高く、研究者たちは「消費者はスコットランドやノルウェー、カナダ東岸産の養殖サーモンを食べる機会は年3回(3食)以下に抑えるべきでしょう。
 メイン州、ワシントン州およびカナダ西岸の養殖サーモンは年に3〜6回まで、チリ産の養殖サーモンは年6回程度までを上限とすべきです。一方、天然のシロザケ(日本で一般に「サケ」と呼ばれる種)は週1回食べても安全と言え、ベニザケやギンザケは月2回程度、キングサーモン(マスノスケ)は月1回弱までなら安全です」とアドバイスしています。
 以上紹介しましたが、ネットではこれら書かれていることをデマだと主張するするサイトもあります。ノルウェーの科学委員会では、「週に1kg以上食べたとしても健康に害を及ぼすことはない」と発表していますし、養殖関連企業や食品を扱う管理栄養士、料理人の方のサイトでは当然ながら安全性を主張しています。
もちろん天然魚のエサも放射能など海洋汚染も大きいので、養殖イコール危険ということにはなりません。しかしエサを与える人・企業のさじ加減一つで危険な魚になることは否めないのは事実です。追いつかない法律と施設稼働後の検査態勢など、リスクは個人で引き受けることになるのでしょう。
記事で参考にしたのは以下のサイトです。
https://kininal.me/bad-effect-of-farmed-salmon/
https://gigazine.net/news/20110111_toxins_in_farmed_salmon/

 ここで終わりのつもりでしたが、追加の情報があったので紹介します。
 サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」のサイト、2021年3月29日付け編集長メルマガ記事に、驚く内容が紹介されていました。
英国の動物福祉団体はこのほど、スコットランドにあるサーモンの養殖場の映像を公開した。同国は養殖サーモンの生産国としては世界で3番手に位置し、日本を含む50カ国以上に輸出している。映像では、窮屈な水中檻の中で最大2年間、あてもなく泳ぐ姿が収められている。深刻な魚ジラミが蔓延しており、不衛生な環境から4分の1が屠殺される前に死んでいることが明らかになった。(オルタナS編集長=池田 真隆)
この映像は、政府や投資家と協業してアニマルウェルフェアを促進してきた英国の動物福祉団体 Compassion in World Farming International (CIWF)が中心となって製作した。スコットランドにある20以上の養殖場を、ドローンなどを使い、撮影したものだ。
 CIWFの調査を率いたソフィー・プトリル 世界キャンペーンマネージャーは、「この映像には、先天異常や病気、目や肉体の一部がなくなっているもの、皮膚を魚ジラミに食べられているサーモンが収められています。これはとても容認できるものではありません」と厳しく批判した。
サーモン養殖はアニマルウェルフェアを損なうだけでなく、環境にも悪影響を及ぼすことが分かっている。スコットランドのサーモン養殖場から流れる有機廃棄物と化学廃棄物は、堆積物の化学的性質を変化させ、海底の海洋生物の生命にも影響を及ぼしている。

 以上「世界最大の養殖場で苦しむサーモン、NGOが映像公開」と題するページです。
https://www.alterna.co.jp/36288/
よかったらご覧下さい。

 

 

メールマガジンから

第146号/3月号から

第147号/4月号から

第148号/5月号から

編集後記

 日本気象協会によると、今年の夏3ヶ月の見通しとして、6月は湿った空気が流れ込みやすく、梅雨入り早々、大雨に警戒とのこと。
 7月は太平洋高気圧の北への張り出しが強まるため、早い梅雨明けの可能性もあるそうです。そして厳しい暑さになりそうで、8月はゲリラ雷雨に注意とのこと。

 夏にかけてもラニーニャ現象が続く可能性が高くなっているそうで、平均気温は全国的に平年並みか高く、湿度も高いため、蒸し暑い日が多くなるとのこと。
 思えばこの冬はラニーニャ現象のため、信州は結構厳しい寒さが続き、これからの夏もかなり暑いようで、冬から夏までメリハリのある季節巡りのようです。

 畑の野菜はスプリンクラーの散水がたまにあるので、気をつけて状況観察して、必要な場合に水の補給をすればいいです。でも庭の水やりは人力による対処となるため、少し心配になってきました。(中)

 

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