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新・信州人倶楽部

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第112号

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総会のお知らせ

 コロナの影響で今年も皆さんと集まるのは厳しい状況です。そこで昨年行ったオンライン忘年会と同じく、高藤さんの協力でオンライン会議のソフト・ZOOMを使った総会を行うことにしました。
スケジュールは次の通りです。
 日時:4月18日(日)PM7:00〜
 申込:中澤まで
 電話:0263−50−6315
 Fax:0263−50−6512
 Mail:07nebulosa@kba.biglobe.ne.jp
 昨年のオンライン忘年会参加者にはメール案内や、ZOOMの練習についてお知らせすることにしますので、よろしくお願いします。
 

忘年会報告
 オンライン忘年会は12月20日のPM7:00から始め、6名の参加者で行いました。
どうなるのかと思っていましたが、皆さんの顔を見て話しながらの会合はなかなか良かったです。おかげで8時半までの時間が特に長く感じない、楽しい時間を過ごすことができました。
 高藤さんにはシステム管理や事前の練習にお付き合いいただき、ありがとうございました。
 また4月に開催できなかった総会も行うことができ、会費の扱いを変更して本会員に家族会員を含めることになりました。
 そして皆さんの了承を得て今後も事務局・運営委員を私・中澤が行うことになりました。これからもよろしくお願いします。

 
長野 鉄雄

近況その他

 皆さん、お元気ですか。私はお陰様で仕事もあり、なんとか暮らしております。
 ご存知の通り、一部の都県では第二次緊急事態宣言が発出され、他府県も加わり延長されましたが、前回の緊急事態宣言時と異なり、通勤電車も宣言前と変わらず混雑しております。
 中には、電車に乗るなり閉じている窓を半狂乱状態で全開にして、車内に寒い風邪を吹き込ませる女性。他の乗客と言い合いになったり、怒号が飛び交ったり、生きた心地がしない思いをすることも多々あります。
 そして、スマホに脳がハッキングされるが如く、画面に見入る乗客。一度、電車遅延になろうものなら、車内は三密どころか過密と化し、間近で咳込んでいるいる人がいれば、ついコロナではと疑ってしまう。皆さん命を取るか、金を取るかの、究極の選択を迫られているのだと思います。とても悲しい光景です。


 国民への恩恵なき、名ばかりの経済対策を進める政府ですが、正直不安以外の何物もありません。せめて消費税は廃止し、内部留保のある企業を説得し、国民に対して給付金を支給すべきではないでしょうか。
 給付金についても、再度支給する姿勢を全く見せません。前回の10万円では少なすぎる。50万円は必要だと思います。10万円では一瞬国民の懐に入ってもすぐに、税金の支払い等で出て行ってしまう人が大半で、救いにならないような気がします。
 政府の使命は言うまでもなく国民の生命、暮らし、財産を護ることと思います。報道によると政府与党ではコロナ手当とかで一人200万円が支給されたそうです。現状は、政府が国民の犠牲の上に成り立とうとしているようにしか思えないのです。
 こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、現在の最大の緊急事態は本当にコロナの蔓延を指しているのでしょうか。

 

中澤 滋

野菜の安心・安全について

 こちらに移住して始めた野菜作りですが、いくつかの本の中で一蕃気に入ったのは徳野雅人著「自然流野菜作り」という本で、何年も読み返しては使ってきました。この本の指導に従い、農薬・化学肥料は一切使わず、雑草は根を抜かずに地上部を鎌で切り、種まきした周りはハサミで切る方法にしました。こうすることで雑草の根で土が耕され、ミミズが生息する団粒構造の土壌になると言うのです。油断すると雑草だらけの畑になってしまうのですが…。

 ところで、今の日本では安全とは言わずに「安心の国産野菜」という言葉がはん濫、サプリの宣伝でも多用されています。でもこの言葉は「安全でなければ安心とは言えない」という、当たり前のことを都合良く隠しています。
 拓殖大学国際学部の竹下正哲教授は「日本の農薬使用量は中国並みで、世界有数の農薬大国」だといいます。さらに国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、中国の農薬使用量は、農地1haあたり13kgという世界トップレベルの数値だが、実は日本も11.4kgの農薬を使っており、中国とほぼ変わらず、世界トップレベルの農薬大国なのだ、といいます。

 竹下教授によるとアメリカは日本の1/5で、ヨーロッパ諸国も日本より低く、イギリスは日本の1/4、ドイツ1/3、フランス1/3、スペイン1/3、オランダ4/5、デンマーク1/10、スウェーデン1/20となっている。EUは政策により意図的に農薬を減らしているし、近年躍進が著しいブラジルを見ても、日本の1/3であり、インドは日本の1/30でしかないとのこと。

 このような統計数値を見る限り、「国産野菜が一番安心」という誤った情報に染まっている人は考えを変えた方がいいと思います。
さて数年前から気になっているものに、亜硝酸態窒素という物質があります。その毒性が注目を浴びたのは今から60年ほど前のアメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口から泡を吹き、顔が紫色になったかと思うと30分もしないうちに息絶えてしまったのです。これはブルーベビー症候群と呼ばれるもので、牛や豚、鶏などの糞尿を肥料として与えたホウレンソウの中に残留していた硝酸態窒素が原因です。

 硝酸態窒素は体内に入ると亜硝酸態窒素という有害物質に変わり、血液中のヘモグロビンの活動を阻害して酸欠を引き起こし、最悪の場合死に至るというものです。また発がん性物質の原因になり、糖尿病を誘発するとも言われています。有機栽培でも家畜の糞尿を使いますが、堆肥を十分に完熟させてから施せば問題はないです。また未熟の葉もの堆肥を使うと硝酸態窒素が残っているので気をつけないといけないそうです。
このようなブルーベビー症候群の事故がその後も多発したため、ヨーロッパでは硝酸態窒素に対して厳しい規制を作りました。EUの基準値は現在およそ3000ppmですが、日本にはその基準がなく野放し状態だといいます。

 ある調査によると、スーパーで売られているチンゲンサイを調べたら硝酸態窒素が1万6000ppmもあり、最低でも1万2000ppmだったといいます。それに比べて自然栽培農家の作ったコマツナは、わずか3.4ppmだったといいます。
 ところで土壌中の無機窒素は、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素の3つの形で存在するそうです。有機物が分解されるとまずアンモニア態窒素が生成され、次に土壌中の硝酸菌の作用で亜硝酸態窒素を経て硝酸態窒素まで変換されます。植物が根から吸収して利用できるのは硝酸態窒素なので、窒素固定菌がいない土壌環境では野菜は生育できません。これを補うため、窒素肥料の中には硝酸態窒素が大量に含まれているのです。

 私の畑のキュウリの葉は薄い緑色ですが、近所の畑ではもっと濃い緑色が大半、中には緑ではなく黒ずんでいるような色の畑もあります。どう見ても窒素過多だと思うのですが、化学肥料は多い方がいいと思っているのでしょうか。
このような硝酸態窒素を含む肥料が大量に使われた結果、葉物野菜の中に大量の硝酸態窒素が残留することになり、また地下水が硝酸態窒素に汚染されるという環境問題が生じています。

 日本では1997年、農村部の地下水の2割以上が硝酸態窒素の環境基準を上回ったと報告されました。水道原水の20%以上は地下水から供給されていて、安定性の高い硝酸態窒素は浄水場では除去できないといいます。水の硝酸態窒素汚染が始まったのは、化学肥料を用いるようになった大正末期からといわれていて、地下水の硝酸態窒素は約60%が化学肥料由来のものだとも言われています。また窒素だけでなく化学肥料のリン酸なども河川から海洋へ流れていき、水質の富栄養価から微生物が過剰に繁殖する赤潮などの問題を起こしています。
日本の農業も人の健康と環境問題を考え、農薬と化学肥料の適正な使い方を推し進めなければならないと思います。

 

 

 

メールマガジンから

第131号/12月号から

第132号/1月号から

第133号/2月号から

編集後記


 この冬は寒暖の差が激しく、急に寒くなったり、20度くらいの暑い日ももあったためか、水仙はすでに芽を出し、クリスマスローズの花が咲き始めています。
 でも氷点下5度の日もあるので、女房がホットキャップを被せて霜よけ対策です。この寒さが無くなれば、タイヤ交換と、月桂樹の冬囲いを外す作業が待っています。
 畑のキクイモがまだ二株残しているので、先日様子を見に行きました。1つの株元を手で掘ってみると、とてもいい状態のキクイモが採れました。上にこもをかけて置いたので、凍結はしなかったみたいです。
 畑の準備として種の注文は済ませ、次はジャガイモの予約、そして来月は温室で夏野菜の種蒔きが待っています。だんだん作業が増えて忙しくなっていきます。(中)

 

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